「これをやれ、あれをしなければならない、と言われることはない」
昨シーズンまでクリッパーズのセカンドユニットに欠かせない選手として活躍し、シックスマン賞にも輝いたモントレズ・ハレルは、オフシーズンに同じロサンゼルスに本拠地を置くライバルチームのレイカーズと契約した。
新天地では開幕からの7試合すべてに出場し、平均プレータイム25.0分で12.9得点、7.6リバウンド、1.2アシストを記録。これまでと同様にセカンドユニットとして、レイカーズでも仕事を全うしている。
レイカーズはクリッパーズとの開幕戦を落としはしたものの、現地3日のグリズリーズ戦を終えた時点で5勝2敗と、好調なスタートを切っている。「シーズン序盤だけど、チームケミストリーと仲間意識を感じていて、すごく良い雰囲気だよ。正直なところ、ウチはこれからも成長し続けると感じている。全員が素晴らしい雰囲気でプレーしているし、僕たちの周りには素晴らしいエネルギーで溢れているからね」と、ハレルは『Los Angeles Times』の取材で語った。
昨シーズンの『バブル』で、クリッパーズは3勝1敗とリードしていながらもナゲッツに逆転負けを喫した。当時はチーム内外からケミストリー不足を指摘されていただけに、これまでとは違うケミストリーを実感しているのだろう。
また、ハレルはプレー面についても「自分のプレーをできているよ」と語る。今まではインサイドでのプレーが多かったハレルだが、レイカーズではミッドレンジからのジャンプシュートを放つなど、プレーの幅を広げている。「『これをやれ』、『あれをしなければならない』と言われることはない。今まではチームのシステムのために、ここで3ポイントシュートやレイアップ、フリースローを取らなければいけないと考えながらプレーしていた」と言うと、「だけど、ここでは違うんだ」とハレルは続けた。
「彼らはみんなのゲームスタイルに合わせてプレーをしているし、『これをやらなきゃいけない』という考えでバスケットをしていない。僕はこのチームで自由なバスケットができているよ」
NBA連覇に向けて、レイカーズが今以上にチームケミストリーを深めていく姿に注目したい。