「勝利こそ僕がこのチームにいる理由です」

トレイルブレイザーズに加入したドリュー・ホリデーが、メディア対応を行った。35歳のホリデーが、トレイルブレイザーズに在籍するのは今回で2度目となる。2023年9月にホリデーはデイミアン・リラードを中心とした大型トレードによって、当時在籍していたバックスからトレイルブレイザーズへと移籍。だが、勝てる環境を望んだホリデーの希望もあり、直後にセルティックスへと再びトレードされていた。

その後、ホリデーはセルティックスでの1年目にリーグ優勝を達成し、昨シーズンも主力選手として活躍。大幅なサラリーキャップ削減を目指すチーム方針から、今オフは放出候補となっていたところをトレイルブレイザーズが獲得に動き、出戻りとなった。

このトレードを知った際の気持ちをホリデーは次のように振り返る。「カリフォルニアの自宅にいた時に、セルティックスから電話がかかってきました。このトレードは、一周して元の状態に戻った感じです。チームが最初、僕に対して行ってくれたこと(セルティックスへのトレード)には本当に感謝しています。自分のキャリアにとって大きな意味のあることでした。今回、チームが再び『君を獲得するチャンスを得た』と考えてくれたこと、このチームにいられることをうれしく思います」

現在のトレイルブレイザーズは以前と同様に再建途中で優勝を狙える状況ではない。それでも、ホリデーは前回の恩義もあり、今回はチーム再建に尽力する考えだ。期待の若手であるスクート・ヘンダーソン、シェイドン・シャープの指南役としても期待されている百戦錬磨のベテランは「彼らがバスケットボールを愛していることはわかります。常に110%の力でプレーしている若い選手なので、もし指南役として指導する機会があれば彼らを導きたいです」と、意欲を見せる。

そして「正直に言って勝利です。バスケットボールを始めた時から常に勝つことが最終的な目標です。これこそ、僕がこのチームにいる理由です」と言い、下位低迷が続くチームにあっても結果を追い求めていく姿勢を貫いた。

35歳の大ベテランの域に入ったホリデーだが、まだまだ衰えは見えず、特にリーグ屈指のディフェンス力は健在だ。昨シーズン後半戦、トゥマニ・カマラ、デニ・アブディヤ、ドノバン・クリンガンらの台頭もあって、トレイルブレイザーズはディフェンスの改善が目立っていた。ここにホリデーが加入することで、堅守にどこまで磨きをかけられるのか楽しみだ。