Bリーグ

「各クラブはレギュラーシーズンを続行していこうという思いが強い」

本日、Bリーグは理事会終了後にメディアブリーフィングを行い、入場制限付きでの開幕戦の実施を発表した。そして、選手契約のルールが変更されたことも同時に発表した。

コロナ禍で入国制限がかかったことで、現在約60名の外国籍選手、約15名のスタッフが日本に入国できていない状況だという。島田慎二チェアマンは「次なる処置を待っている状況ではありますが、まだまだ課題等は山積している」と話し、今回のルール変更に至った背景を語った。

(1)外国籍選手追加契約ルール
既契約済みの外国籍選手・アジア特別枠選手が入国制限により入国できない場合、新たな外国籍選手・アジア特別枠選手と契約が可能になった。追加契約選手の登録期限は入国から1カ月後を最長とし、入国制限下の選手が入国した場合は、その選手の登録完了をもって、追加契約選手の契約を終えることになる。

(2)日本人選手短期契約ルール
契約の最短期間であるシーズン終了時(6月末日)迄の規定撤廃。ルールの発動は、クラブの登録選手数が13名未満かインジュアリーリストの運用が有り登録の空き数がある場合において、登録選手のうち日本人選手数が9名以上であること

(3)日本人選手の同一シーズン複数回の選手登録制限撤廃
日本人選手の再登録制限を撤廃する。外国籍選手(アジア特別枠・帰化選手含む)は現行通り同一クラブへの再登録は出来ない

競技運営グループマネージャーの数野真吾は外国籍選手が複数回登録できない理由をこのように語った。「外国籍選手の登録回数の制限を撤廃してしまうと、戦力的な保管ができてしまう可能性がある。1回契約した際に今後も運用したいと思ったクラブが選手を年間分確保できるような額を払ってしまえば、契約解除後に新たに契約をする運用が容易にできてしまう。戦力的に大きな影響を及ぼしてしまう」

また、数野は外国籍選手追加契約ルールに関し、「過去Bリーグでプレーしていたり、在留資格がある選手が対象になっていくと思っている」と話し、入国のしやすい選手に適用されると予想している。

今回のルール変更により、場合によってはクラブ間で大きな戦力差が生じる。だが、島田チェアマンによれば、各クラブはそうした可能性を理解し、新シーズンに臨むという。

「昨シーズンは3分の1の試合が実現できず、経営状況が非常に厳しい状況に陥ったことを鑑みて、各クラブの代表は何がなんでもレギュラーシーズンを続行していこうという思いが強い。あらゆる不公平感とか、レギュレーションを含めた難しい判断を強いられる状況もあるが、そこは飲み込んでいるという認識」

これらのルールは、これから各クラブが契約する選手に対して適用されることになる。

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