「ありのままを受け入れるしかない」
クリッパーズのカワイ・レナードが約4カ月ぶりにメディアの取材に応えた。レナードはチームとは別の飛行機で先週金曜日の夜にオーランドへ入り、プロトコルに従って隔離したあと『バブル』で初めてのチーム練習に参加した。
レナードは予想外の長期間のオフについて次のように語った。「オフシーズンのようなものだった。通常なら3カ月間のオフの後トレーニングキャンプに入る。練習を開始してプレシーズンマッチを戦う。しかし、皆さんがご存知のようにポストシーズンまで8試合しかない。ほぼ同じスケジュールで準備をするんだ。選手は自分の身体の状態を理解していて何をすべきかを知っている。今日が最初の練習だから、実際やってみて感覚を確かめてから。スタートはそこからだ。ただどうなるかは誰にも分からない」
シーズン開幕当初はレナードの体調が100%ではないことが懸念材料だった。トレーニングキャンプにもフルに参加できず、シーズン中もいわゆるロードマネジメントを採用し、試合を休みながら体調を整えてきた。ただ、現在は「気分は良い。ワークアウトをして身体を鍛え、今いるこの瞬間のために準備してきた。最初の練習がもうすぐ始まるから楽しみだ」とキャンプに向け準備は整っているようだ。
レナードの電話会見が始まる直前、NBAと選手会から2選手がウイルス検査で陽性反応を示したことが発表された。それでもレナードは「バブルの中で感染者が出たことには驚いていない。各都市からたくさんの人が集まってくるわけだがらコントロールしようもない」と平常心を保っている。
また別の2選手がプロトコルを破り強制的に10日間隔離されることも発表されたが、これに関しても、レナードは楽観視している。「僕らはベストを尽くしていると思う。リーグが用意したプロセス、このバブルの中でガイドラインに基づいて毎日検査を受けたり、ソーシャルディスタンスを保ち、できることをやっている。しかし、どうなるかは誰にも分からない。楽観的にポジティブでいようと努め、シーズンを終えられたらいい」
何よりレナードはバスケットボールが再開されることを幸せに感じている。様々な雑音をシャットアウトし流れに身を任せるつもりだ。
「単に今年はこのようになるということ。集中することが大事だ。通常のシーズンとは違う。パンデミックのせいで計画通りに生活を送れる人なんていないし、ありのままを受け入れるしかない。今年もチャンピオンの称号が与えられることに全選手が喜んでいるし、それが2020年の優勝なら僕らはそれを目指す」