セカンドユニットがディフェンスの強度を上げる
横浜ビー・コルセアーズは、島根スサノオマジックをホームに迎えた第2戦を76-63で制した。
立ち上がりはジェイソン・ウォッシュバーンが3人がかりで守られて得点できず、速いボール回しからイージーシュートのチャンスを作る島根に先行される。それでも8-12とされた第1クォーター終盤に竹田謙と生原秀将を投入すると、ディフェンスの強度が上がり流れを呼び込む。島根にタフショットを打たせてリバウンドを取り、生原が力強いボールプッシュで速攻を生み出すことでビハインドを挽回し、そこからは拮抗した戦いが続いた。
後半に入ると、前半は4点に終わったウォッシュバーンがディフェンスでチームに貢献する。仲間が抜かれてもヘルプに入ることで島根に簡単に得点を与えないなど、スタッツには残らないプレーを確実に行うことで島根に流れを作らせない。島根もリバウンドから速攻に走りたいところだが、横浜のディフェンスの戻りが早く、パスが噛み合わずにチャンスを作れない。
ウォッシュバーンに代わる形でオフェンスの主役を務めたのがジョルジー・ゴロマンだ。インサイドとアウトサイドの両面で攻めることでディフェンスを振り回し、島根を疲弊させていく。こうして一気に得点を重ねた横浜が55-43とリードを広げて、最終クォーターへ。
最終クォーターになっても、横浜のディフェンスの強度は落ちない。ボールを動かせない島根は個人プレーに偏り始める悪循環に。タフショットをねじ込んでも単発で反撃ができず、横浜がリードを守り切った。
鈴木裕紀ヘッドコーチ「ボールと人が動かなかった」
敗れた島根の鈴木裕紀ヘッドコーチは、敗因をこう話す。「前半は我慢強くオフェンス、ディフェンスともにやっていたんですけど、後半は自分たちの課題であるオフェンスの終わり方が良くなかった。ターンオーバーが後半だけで11個、そこからの失点が15点あったので、自分たちの強みであるハーフコートのディフェンスをできずに終わってしまいました」
さらにオフェンス面に関しては「ボールと人が動いていなかった」と語る。「ボールをサイドトゥサイドで打ったり、インサイドアウトを作ろうとしていても、そこからのペイントタッチがなくて、ディフェンスとのズレを生むことができなかった」
勝利した横浜のトーマス・ウィスマンヘッドコーチは「昨日負けてしまって、同じミスをしないように次の試合に挑むということ。それをチーム一丸となって行って勝てた試合だったので本当に良かった」と手応えを話す。
この試合では、前日とは打って変わって、後半になると横浜がディフェンスから自分たちの走るバスケットを遂行して勝利した。ホーム戦を勝利で終えた横浜は、水曜日に再びホームに新潟アルビレックスBBを迎え入れる。
10月20日のB1 9試合の結果
富山67-82大阪
横浜76-63島根
新潟55-77北海道
三遠73-85SR渋谷
滋賀78-83名古屋D
琉球78-71秋田
宇都宮90-84三河
A東京81-53京都
千葉89-96川崎