
前半4得点と不発も、後半に39得点を挙げ試合を決める
キャバリアーズはピストンズとの第4戦を112-103で勝利し、シリーズ通算成績を2勝2敗とした。前半は一進一退の攻防となったが、キャブズは4点ビハインドで迎えた後半開始から22-0のランで試合をひっくり返した。
前半のドノバン・ミッチェルはフィールドゴール8本中成功わずか1本の4得点と大不振。それでも第3クォーターには9本中8本を決めて21得点と爆発した。大量リードを築いた第4クォーターも18得点とペースを落とさず、ピストンズに付け入る隙を与えなかった。
試合後の会見で「前半のプレーが批判されているのをSNSで見たか?」と冗談混じりに質問されたミッチェルは「SNSは長らく見ていないよ」と答え、こう続けた。「タッチが悪い中で強引に行くのではなく味方へのパスを優先し、守備に力を注ぎ、自分をマークする選手を試合から消し去ることに集中した。大事なのは得点じゃなく、試合に影響を与えることだ。後半にはドライブからリズムをつかむことができた」
「ピストンズのようにセットディフェンスが強力なチームに対しては、ペースがカギになる。それは単に走るスピードではなく、次に何をすべきか理解し、全員が素早くポジションを取ることだ。ショットクロックの早い段階でアクションを起こし、余裕を持ってプレーできれば、イージーなシュートチャンスを数多く作り出せる」
後半だけで39得点は、プレーオフにおけるハーフの最多得点記録タイの数字。「フリースローを外しているから、あれを決めていれば記録更新だった」とミッチェルは笑うが、「2勝2敗でデトロイトに戻れる。それがすべてさ」と気にしてはいない。
一緒に会見を行ったジェームズ・ハーデンは、「ミッチェルのプレーをコート内の特等席で見させてもらったよ」と笑う。「すべての試合、すべてのクォーターで完璧とはいかない。だからこそ、彼が苦戦している時にチームで助け合うんだ。スコアラーには波があるものだ。そこをチームで支え、後半の素晴らしいプレーを引き出せたことに満足している」
第3戦を終えた時点でハーデンは「僕がこのチームに来てまだ2カ月半。連携を築くには時間と、ともに修羅場をくぐり抜ける経験が必要だ」と語っている。プレー強度も集中力も高いプレーオフでは、試合の重みが増すだけに、得られる経験値も増えるようだ。これまでミッチェルかハーデンか、どちらかが活躍すれば、もう一方が引き立て役になって目立たない傾向が強かったが、ここ数試合ではそれを払拭しつつあり、この第4戦では2人とも本領発揮となった。
ヘッドコーチのケニー・アトキンソンは、ミッチェルとハーデンのコンビについてこう語る。「まだ時間が足りないから完璧ではないが、戦術理解やバスケの哲学という点では高いレベルで共鳴している。2人はいつもコミュニケーションを取っているし、意見が食い違うことはほとんどない。同じビジョンを共有できている」
次はデトロイトに戻っての第5戦。「1勝3敗か2勝2敗か、それで第5戦は全く違うストーリーになる。敵地での試合はまた厳しいものになるだろうが、この2連勝でチームは大きな自信を得られた。自分たちの勝ち方が見えてきたように感じるよ」