
「徐々に自分のリズム、自信を取り戻せているところ」
アルバルク東京は3月28日、29日とホームで三遠ネオフェニックスに痛恨の連敗を喫した。これでA東京は群馬クレインサンダーズ戦に続いて2節連続での同一カード連敗となった。現在30勝16敗、上位との差はわずかとはいえ、ワイルドカード4位と、チャンピオンシップ出場へギリギリの順位となっている
開幕当初から多くのケガ人を抱えながらも勝利を重ねてきたが、大黒柱ライアン・ロシターが左大腿部動脈損傷、左大腿部血腫によって3月6日からインジュアリーリスト入りしている影響は大きい。傑出した戦術眼を生かしコート上の指揮官として、チームを牽引していたロシターの不在によって、A東京のハーフコートオフェンスの遂行力は低下。自分たちのやりたいペースで試合を進めることが難しくなっている部分は否めない。また、ロシターに代わってアジア/帰化枠で加入した前千葉ジェッツのマイケル・オウの出番も限定的だ。その結果、ビッグマンのローテーションも厳しくなるなど、ロシターの不在は様々なマイナスをもたらしている。
苦境に陥っているA東京だが、一方でポジティブな材料もある。開幕当初から故障で欠場が続き、3月になってようやく継続してプレーできている新戦力、ブランドン・デイヴィスの調子が上がっていることだ。欧州最高峰のユーロリーグで通算263試合出場と見事な実績を持つベテランビッグマンは、ゲーム1でフィールドゴール16本中11本成功の33得点6リバウンド。翌日のゲーム2もフィールドゴール10本中7本成功の16得点6リバウンドと、2試合続けて高確率でシュートを沈めた。208cmのサイズを生かしたペイントアタックだけでなく、アウトサイドから効果的に決めることで三遠ディフェンスを苦しめた。
ゲーム1の終了後、現在の状態についてデイヴィスは「徐々に自分のリズムや自信を取り戻せているところです。これも居残り練習につきあってくれているコーチ陣のおかげで、感謝しています。まだまだ改善していくところはあるので、もっと調子を上げてベストの自分になることで勝利に貢献したいです」と語る。

「この嵐のような困難を乗り越えていくしかないです」
そして「試合に負けてしまったら、良いスタッツを残しても自分にとってはどうでもいいことです。試合に勝って、ファンの皆さんがスタッツを見て良い気分になれるようにしてきたいです」と、チームの勝利のみにフォーカスしていると続ける。
ここからさらに状態を上げ、本来のプレーを取り戻すためには何が必要なのか。デイヴィスは次のように見ている。「長い間、欠場していたのでチームメートは僕と一緒にプレーすることに慣れるまで時間がかかると思います。ただ、チームメートは僕をサポートし、励ましてくれています。試合にはいろいろな局面があるので、お互いのプレーの理解度を高めどうやって連携していくか、コート上での感覚をもっと共有していきたいです。こういう要素がしっかりと噛み合えば、チームはさらに強くなっていけます」
また、デイヴィスは、「ライアンがこのチームでどれだけ重要な存在で、彼が何をもたらしてくれているかは誰もが分かっています。彼のようなプレーができる選手は本当に少ないです」とロシターへの大きな敬意と共に、この苦境を乗り越えるためのマインドセットを語る
「もちろんライアンの一刻も早い復帰を心待ちにしています。ただ、僕たちはここまでいろいろなアップダウンを経験し、故障者がいる中でもその時の状況で常に勝つ方法を見い出してきました。いろいろなことが起こるのは長いシーズンの一部です。コートに誰が立っていても全力を尽くして勝つ方法を見つけ、この嵐のような困難を乗り越えていくしかないです」
明日、A東京はチャンピオンシップ出場圏内にいる仙台89ERSとの直接対決と、難敵との対戦が続く。連敗を食い止めるためには高確率でシュートを沈める、デイヴィスの効率の良いプレーが必要だ。