リーグ史上3人目の開幕4試合連続トリプル・ダブル
現地10月29日、ナゲッツはペリカンズに122-88と圧勝し、シーズン3勝1敗とした。前半を53-47と互角の展開で終えたナゲッツは、第3クォーターに3ポイントシュート11本中7本成功とオフェンスが爆発し、39-11のビッグクォーターを作りだす。これで一気に試合の主導権をつかみ、第4クォーターに主力がベンチに下がっても付け入るスキを与えなかった。
ナゲッツのニコラ・ヨキッチは、勝利を引き寄せた第3クォーターでの10得点を筆頭に21得点12リバウンド10アシストを記録。これでオスカー・ロバートソン、ラッセル・ウェストブルックに次いでNBA史上3人目となる『開幕から4試合連続トリプル・ダブル』を達成した。しかし自身の活躍を語ることを好まないヨキッチは、「この件について話すのはやめよう。時には自分の流れでプレーができることがあり、今日は良い夜だった。今度も続いていければ良いね」と言うにとどめた。
彼が饒舌になるのは、チームメートを称える時だ。この試合で5得点5リバウンド5アシスト3ブロックと攻守で爪痕を残した若手ペイトン・ワトソンについて聞かれると、「彼は高さがあり、視野も広いので、オープンの選手を見つけることができる。彼は判断に優れパスも上手い。そしてディフエンス面においてモンスターだ。それは2回連続でブロックした場面を見れば分かると思う。シーズン序盤、彼はよくやってくれている」と語る。
自身の控えセンターを担う新戦力、ヨナス・バランチュナスに関しても次のように信頼を寄せている。「彼は間違いなくゴール下で脅威となっている。得点力があるし、ダブルチームを仕掛けられたらパスを出すことができる。間違いなく僕たちにとって武器となっているし、ペースを遅くする必要がある時は彼にボールを預ければ良い。彼は正しい判断をしてくれるからね」
この試合だけに限らず、今シーズンのナゲッツはここ数年から比べて積極的にタイムシェアを実施し、全員で戦うスタイルを強調している。そしてヨキッチはこの方針を高く評価している。
「素晴らしいシステム、プレー方法だと思う。なぜなら全員がハッスルし、攻守にわたってアグレッシブにプレーできている。また、オフェンスでボールに触れて…たとえパスを出すだけでも自分が重要だと感じられる。実際、このチームではみんなが重要なんだ。すべの瞬間において全員が必要で、それこそ良いチームを築いていく方法なんだ」
ヨキッチが期待する『全員バスケ』によるプラス効果が出てくれば、今シーズンのナゲッツの成績は着実に向上していくはずだ。
