37得点7アシストと大暴れし勝利へと導く
現地28日、バックスはホームでニックスを迎え撃ち、121-111で勝利。シーズン通算成績を3勝1敗としている。
試合は互角の立ち上がりからスタートしたが、バックスは第2クォーターにディフェンスが崩壊した。ニックスに10本中8本の3ポイントシュートを献上し、このクォーターで45失点。12点のビハインドと嫌な流れでハーフタイムを迎える。
しかし、後半に入るとバックスはプレーの強度を取り戻し、後半に限れば相手フィールドゴール成功率29.2%の40失点と申し分のないディフェンスを披露。そしてオフェンスでは、大黒柱ヤニス・アデトクンボが後半だけで23得点6アシストと圧巻のプレーでチームを牽引した。第3クォーターで35-20と主導権をつかんだバックスは、第4クォーターでも堅守を維持し、我慢比べを制して勝ち切った。
この試合はイースタンカンファレンスの強豪対決という意味合い以上に、注目が集まった。今夏、バックスがニックスとアデトクンボのトレードについて交渉を行ったというニュースが報じられたからだ。
アデトクンボはこの日、フィールドゴール22本中16本成功の37得点8リバウンド7アシスト2ブロックと大暴れ。開幕前の時点で「記事を読んではいない」と無関心を示していたアデトクンボは、周囲とは別の意味で「(ニックス戦に)より大きなモチベーションがあった」と明かす。
「ニックスには昨年の対戦でスイープされている。昨年の彼らは僕たちよりも優れていて、僕たちは彼らを苦しめることができなかった。このチームのリーダーとして、昨年のことを決して忘れることなかった」
アデトクンボは第3クォーター途中、ブロックで相手のシュートを防いだ直後のポゼッションで、オフェンスリバウンドからダンクを叩き込んだ。そしてニックスがタイムアウトをとった後、ユニフォーム胸部分の『ミルウォーキー』の文字を指して「これが俺の街だ!」と叫んだ。
この行動を、これからもバックスに残留する意思を示したと受け取る見方もあるが、アデトクンボは「単なる本能から来たモノだよ。過去にも同じことを言っている。あまり深読みしないでほしい」と釘を刺している。
今後、アデトクンボがバックスと契約延長を結ぶかは不透明だ。しかし、「今、僕はこのチームを代表している」と語るように、」現在のアデトクンボがバックスのために全身全霊を捧げて戦っていることは間違いない。
