
ステフィン・カリーとジミー・バトラーで54得点
レイカーズとウォリアーズの顔合わせとなった開幕戦。ルカ・ドンチッチが開幕から43得点12リバウンド9アシストと活躍したレイカーズに対し、17本の3ポイントシュートを決めるチームオフェンスで上回ったウォリアーズが勝利しました。
レブロン・ジェームズが欠場したレイカーズは、オースティン・リーブスとゲイブ・ビンセントを並べた3ガードのスターターを採用。ドンチッチはもちろん、リーブスのドライブアタックも効果的に決まり、ペイント内得点で62-36と大きくリードします。
しかし、インサイドを固めるのではなく、フリーを作らせないウォリアーズディフェンスの前に3ポイントシュートは32本中8本成功と25.0%しか決まらず、なかなか得点を積み上げることができません。唯一、八村塁が6本中3本と50%の成功率だったものの、フィールドゴールのアテンプトはビンセントとともにすべて3ポイントシュートになっており、インサイド担当とアウトサイド担当が分かれており、二桁得点はドンチッチ、リーブス、エイトンの3人だけと、オフェンスパターンの少なさも問題でした。
一方のウォリアーズのオフェンスはジミー・バトラーがフィジカルの強さを生かしたポストアップで次々とファウルを引き出しフリースロー16本を得れば、ステフィン・カリーはいつも通りに華麗なオフボールムーブからの3ポイントシュートをねじ込んでいきます。自分たちの強みも相手の弱みも活用することで、レイカーズのディフェンスを攻略しました。
こうしてレイカーズのディフェンスにギャップが生まれてきた第3クォーターに、ジョナサン・クミンガがスペースを有効活用して中でも外でも次々に得点を奪い、このクォーターだけで13得点とリードを生み出します。このオフに契約問題で揉め続けたクミンガでしたが、これまでになくチームオフェンスにしっかりとフィットし、4本の3ポイントシュートを含む17得点に加え、9リバウンド6アシストとオールラウンドな活躍で勝利に貢献しました。
最終スコアは119-109と10点差。それは第3クォーターにウォリアーズがつけた点差と同じで、相手が崩れたところで一気に仕留める老獪な戦いぶりも光りました。バトラーが31得点、カリーが23得点と両エースの活躍に、クミンガとバディ・ヒールドが17得点で続き、快勝となった開幕戦でした。