
11月1日のホームゲームでファンにコメント予定
越谷アルファーズは10月22日、Bリーグよりコンプライアンス違反と認定すべき事案によって、けん責およびバスケットボール関連活動の全部の停止と禁止3カ月間の制裁を受けていた安齋竜三を、10月23日付けでヘッドコーチの職務、その他バスケットボール関連活動への復帰が決定したことを発表した。なお、この件に関して11月1日に越谷市立総合体育館にて開催する試合前に、安齋ヘッドコーチならびにクラブ代表の上原和人から本件に関するあいさつをすることも併せて発表された。
安齋ヘッドコーチは、2024-25シーズンを通して、選手に対して、怒鳴る、威圧的な態度をとるなど反復継続してハラスメント行為などを行った事実などによって、7月28日にBリーグから制裁を受けていた。その制裁期間が10月22日までとなっており、越谷は同日に安齋ヘッドコーチの復帰をクラブ公式サイトで発表。活動停止期間中、ハラスメント防止に関する研修やアンガーマネジメント研修など複数の研修プログラムを受講し、ハラスメントの防止や適切な指導に関する必要な知識や理解を深め、安齋ヘッドコーチ本人から自身の言動に対する深い反省の意思が示されたことと、自らの指導と育成の方法を一からとらえ直したことが伝えられた。
上原クラブ代表は「安齋ヘッドコーチの復帰についてさまざまなご意見や厳しいご批判を頂戴していることを、クラブとして真摯に受け止めております」と語り、そのうえで「この期間中の受講態度を鑑みて辞任ではなくヘッドコーチ職への復帰という形で再出発の機会を与えるという判断に至りました」とクラブとしてもサポート体制を一層強化し、再発防止と信頼回復に全力で取り組んでいくことを伝えた。
安齋ヘッドコーチは以下の通りコメントしている。「今回のヘッドコーチ復帰にあたりましては、僕自身もコーチ自体を辞めたほうが良いのではないかという思いもありました。辞めることが責任の取り方なのかと何度も考え、自分の中にある『いかなる事があっても自分から逃げない』というプロとしての思いをクラブ側にも理解いただき、もう一度チャンスをいただけることになりました。失われた信頼を取り戻すことは容易なことではございませんが『(試合を見に来た人に)何かを感じて帰っていただきたい』という初心を真摯に体現すべく、誠意をもって信頼回復に努めてまいります。そして『応援して良かった』と心から思っていただけるチームをつくっていけるよう、全力で努めてまいりたいと思います」