攻守にわたって牽引した白谷柱誠ジャックの欠場も響く

8月31日からウランバートル(モンゴル)で『FIBA U16アジアカップ2025』が開催されている。U16男子日本代表は9月6日に行われた準決勝でオーストラリア代表に36-101で敗れ、3位決定戦にまわることが決まった。

3連覇中のオーストラリアの壁は高かった。日本は開始から平均身長平均195.1cmのオーストラリアの高さに苦戦しオフェンスリバウンドからの得点、ブロックショットでゴールを阻まれてしまい、リズムをつかめない。そして自分たちのミスも重なり、開始3分を経たずに0-11のランを決められタイムアウトを請求せざる得なくなる。タイムアウト明けもターンオーバーから得点を許す苦しい展開が続き、越圭司(Concordia Lutheran School of Omaha)が7得点を挙げるも10-31と圧倒され第1クォーターを終了する。その後もオーストラリアの高さに苦戦を強いられた日本は第2クォーター以降のすべてのクォーターを一桁得点に抑え込まれ、完敗を喫した。

ここまで1試合平均11.5リバウンドを記録していた白谷柱誠ジャック(福岡大附属大濠)が欠場したこともあり、日本のリバウンド数はトータル21、それに対してオーストラリアはオフェンスリバウンド19本を含む58本と圧倒された。ペイントエリアでの得点も日本の16得点に対して80得点と、破壊力のあるオーストラリアのインサイドを阻止することができなかった。日本はすべてのクォーターの立ち上がりをターンオーバーで始める出だしの悪さが目立った。高さで劣る日本は早い展開に持ち込みたかったが、ファストブレイクポイントも10得点と振るわず課題の残る試合となってしまった。

日本は9月7日に行われる3位決定戦でニュージーランド代表と対戦することが決まっている。ニュージーランドもロスターの半数以上が190cmを超える大型チームで、平均リバウンドが二桁を越える選手こそいないが全員がリバウンドに参加するチームであるため、オーストラリア戦に引き続き高さ対策が求められる。