「自分ができるあらゆる方法でチームメートを助けたい」
NBAファイナルのゲーム5、ペイサーズは109-120でサンダーに敗戦。シリーズ通算2勝3敗と後がない状況に追い込まれた。
さらにペイサーズはこの試合、第1クォーター開始早々に大黒柱のタイリース・ハリバートンが右のふくらはぎを痛めて離脱。第2クォーターには復帰し、34分の出場で6アシスト7リバウンドを挙げたが、フィールドゴール6本すべて失敗の4得点と精彩を欠いた。
ハリバートンはゲーム2の試合後会見に右足を引きずりながら登場し、後に右足首の負傷と発表された。今回の負傷はこの時と同じ箇所で、当然、ゲーム6に出場できるか否かに大きな関心が集まっているが、本人に欠場という考えはまったくない。
「これはNBAファイナルだ。僕はファイナルでプレーするため、これまでの人生でトレーニングを積んできた。だから僕は試合に出て、自分ができるあらゆる方法でチームメートを助けたい。今夜の僕は良くなかったけど、試合に出ないことはまったく考えなかった。もし、歩けるのであればプレーをしたい。ゲーム6に向けて準備をするだけだ」
最終的な試合出場の判断はMRI検査の後になるが、リック・カーライルヘッドコーチも彼をゲーム6に出場させたいという意向を示している。「彼は100%ではない。ただ、このシリーズにおいて多くの選手が万全な状態ではない。これは一生に何度もないチャンスだ。少し痛みがあるからと欠場する選手はほとんどいない。ただ、これが故障となれば話は違ってくる」
ホームで開催されるゲーム6は、ペイサーズにとって負けたらシーズン終了という試合だが、ハリバートンは冷静だ。
「僕たちは崖っぷちだ。だけど、僕たちはホームのファンの前でプレーすることに誇りを持っている。僕たちのファンは素晴らしく、多くのエネルギーを与えてくれることは分かっている。ゲーム6で良いプレーをするだけだし、このチャレンジを楽しみにしている」
さらに「僕たちは過去2年間、何度も逆境に直面してきた。今シーズンも最初から順調だったと言う人は誰もいない」と、チームの底力に自信を持っている。
もし、次戦にハリバートンが出場できたとしても、残念ながら本来のプレーは期待できないだろう。それでも絶対的なリーダーである彼がコートに立てるかどうかはペイサーズにとって最も重要な問題だ。