セルティックス戦の第4クォーター途中にアクシデント

現地3月8日、レイカーズはセルティックスに101-111で敗れ、連勝が8でストップした。9点ビハインドの第4クォーター残り6分半、レブロン・ジェームズが鼠径部を痛めた。

タイムアウトを要求して指揮官JJ・レディックに異変を告げたレブロンは、トレーナーと患部を伸ばして感覚を確かめていたが、プレーを続けるのは無理だと判断してロッカールームへと引き上げた。その後、レイカーズはダルトン・コネクトやルカ・ドンチッチの得点で4点差まで追い上げたものの、最後は突き放された。

レブロンは22得点14リバウンド9アシスト、ドンチッチは34得点8リバウンドと活躍するも勝利には繋がらず。レブロンは左鼠径部の肉離れで、1週間から2週間の戦線離脱となりそうだ。

「少し無理をしすぎたのかもしれない。ピボットを2回繰り返して着地した時に違和感があった」とレブロンは言う。彼にとって鼠径部はケガを繰り返している箇所で、2018年には筋肉の断裂で1カ月以上を欠場することになったが、「それほどひどくはないから心配はしていない。毎日様子を見ながら回復を確認し、今後どうすべきかを判断していく」とレブロンは続けた。

レイカーズはこのところの連勝で西カンファレンス2位まで順位を上げていたが、2ゲーム差の間にナゲッツとグリズリーズ、ロケッツがひしめく状況で、レブロン不在の間は厳しい戦いを強いられそうだ。

「とにかくハードに戦い続けるしかない。特にディフェンスでね」とレディックは言い、オースティン・リーブスはこう続けた。「選手のケガやトレードといった出来事はしばしばあったけど、僕たちは上手く対処してきた。必要なのは『ネクスト・マン・アップ』のメンタリティだ。レブロンがやっている仕事を誰か一人が肩代わりするのは無理でも、チーム全体ならやれるはずだ。もっとも、彼にはできる限り早く戻って来てほしい」

レイカーズは4試合連続のアウェーゲームを戦う遠征を始めたばかり。残る3試合にも帯同するつもりだとレブロンは言う。「この数日で状況を見極めたい。何かを決めるのはそれからだ」

「今のチームはどこが相手でも戦える。新しく加わった選手もいて、まだチームを作っているところだ。良い習慣を築き続けて、チームとして完全な形を目指す。それが僕らの一番の目標だ。全員が揃ったところでその力を合わせ、自分たちの実力を把握したい」

加入当初のドンチッチは長期欠場明けでコンディションも試合勘も十分ではなかったし、攻守に欠かせない活躍を見せていた八村塁も今は膝の痛みで欠場している。チームとしての完成度もまだ低く、ケミストリーを築きながらでも連勝を続けてきた。その良い流れをレブロン抜きでも継続できるか。『レブロン頼み』から脱却するためにも、彼の離脱期間は意味のある挑戦になりそうだ。