ジミー・バトラー

バトラーの出場した試合でチームは91

現地4日、ウォリアーズはアウェーに乗り込んでニックスと対戦した。前半は劣勢だったが、後半に入るとフィールドゴール成功率60%とオフェンスが爆発し、後半だけを見ると67-47と圧倒。114-102で見事な逆転勝利を収めた。

2月上旬にトレードでウォリアーズに加入したジミー・バトラーは、35分出場で19得点4リバウンド4アシストを記録。スタッツ自体は平凡だったが、ペイントアタックなどチームに足りないプレーを着実に遂行し、勝利をもたらした。彼の出場した試合でウォリアーズはここまで91敗。敗れた試合もマーベリックス相手に107-111の惜敗と絶好調だ。

試合後、オンコートインタビューに応じたバトラーは「とても気分が良いよ。みんなハードにプレーし、やるべきことをやり続けた」と振り返る。後半のオフェンス爆発については、各自が積極的にアタックする意識を強めた結果と続ける。

「たくさんの選手たちが献身的で、みんなをボールにからめようとする。ただ、時にはチームプレー重視が行きすぎて、正しいシュートを打てていなかった。ただ、その問題を把握し、ハーフタイムで話し合って、自分たちのプレーを遂行できた」

ウォリアーズといえば、ステフィン・カリーを中心にリーグでも有数の3ポイントシュート多投チームだが、得点力のあるビッグマンがおらず、アウトサイド偏重になりがちだという課題を抱えていた。しかし、力強いドライブとファウルをもらう術に長けたバトラーの存在によって、そのバランスが改善しつつある。

この試合でも9本のフリースローを獲得したバトラーは、「僕はペイントアタックからレイアップ、そしてファウルをもらってフリースローを打つことが好きだ。もっと多くの選手が、3ポイントを打つかわりにトランジションからイージーシュートを打ってほしい。ただ、僕たちはこの試合でそれができて、試合に勝った。何も問題はないよ」と、ペイントアタックの大切さを強調する。

冒頭で触れたように今のウォリアーズは、バトラー加入によって状況が一変した。ドレイモンド・グリーンは、バトラーがもたらす代表的なプラス効果を「自信」と語る。

「彼は間違いなく僕たちに欠けていたものをもたらしてくれている。このリーグで勝つにはチーム全体で自信を持っていないといけない。僕やステフが自信を持っていても、グループとして自信がないと勝つことはできない。自信がない選手のプレーはひどい。それはチームも同じだ。彼がチームの様子を変えたくれたことは間違いない」

バトラー効果によるウォリアーズの勢いが果たして本物なのか。今、NBAで最もホットなチームの1つとしてウォリアーズは話題の中心に返り咲いている。