「チーム全員が素晴らしい選手なので、最高の相手と練習することになる」

NBAは現地10月3日からいよいよ各チームのトレーニングキャンプがスタートし、新シーズンに向けた準備が本格化する。レギュラーシーズン82試合という過酷な日程を乗り切るため、多くの選手たちはオフシーズンの間に心身ともにリフレッシュをして前年の疲れを癒し、現在はワークアウトでスキルアップに励み、コンディションを上げているところだろう。

一方、サンズの渡邊雄太やマーベリックスのルカ・ドンチッチのように、FIBAワールドカップ2023でフル稼働し、十分な休息を取れないままシーズンを迎える選手たちもいる。例えばニックスは、ジェイレン・ブランソン、ジョシュ・ハートがアメリカ代表、 RJ・バレットがカナダ代表としてワールドカップに出場。主力の3選手がワールドカップで全8試合出場とタフな日程を過ごした。チーム作りにおいては懸念点となり得るが、トム・シボドーヘッドコーチはそこまで心配していない様子だ。

『NBA.com』のインタビューに応じたシボドーは、そこでブランソン、ハートの代表活動について聞かれ、次のように答えている。「オリンピックやワールドカップ、チームUSAの歴史を見れば、若い選手たちにとって代表活動は素晴らしいことだと思う。デリック・ローズは2011年ワールドカップで優勝して戻ってきた後、当時22歳でシーズンMVPを受賞した。代表で異なるスタイルに順応するところが私は好きだ。そういった経験をすることや海外の選手たちと対戦することには大きな学びがある。そして、大会に出場していたことで、トレーニングキャンプですぐに激しい動きに対応できる」

もちろんシボドーは、休息を十分に取れないなどのマイナス面も理解しているが、それでも「(代表活動は)ネガティブな部分を遥かに上回るメリットがある」と語る。

「1試合40分プレーするような負担を強いられる選手はおらず、出場時間は大体半分だ。チーム全員が素晴らしい選手なので、最高の相手と練習することになる。そしておそらく通常の夏とは違うことをやる。各選手ともいつもの夏はシューティング、コンディショニングをやるけど、ここまで試合をすることはないだろうからね」

ブランソン、バレット、ハートに、シボドーが言及した2011年のローズのようなプラス効果がもたらされた場合、新シーズンのニックスは昨シーズン以上の躍進が期待できそうだ。