ホーム開幕戦でのブーイングを歓迎
ティンバーウルブズのジミー・バトラーが、10月17日に敵地で行なわれるスパーズとの2018-19レギュラーシーズン開幕戦に出場することが濃厚となった。
バトラーは、先月ウルブズにトレードを要求したものの、一向に成立する気配はない。ヘッドコーチのトム・シボドーは、14日の練習後、水曜の開幕戦にバトラーが出場するかを聞かれた際、「Yes」と簡潔にコメント。バトラーも練習後の取材に応じ、「最終的には、僕はバスケットボールをプレーしたい」と話した。
『The Athletic』によれば、オーナーのグレン・テイラーは、14日にバトラーと面会し、今後もトレード交渉を進めることを約束。その上でバトラーには、ウルブズの選手である以上、プロとしてプレーすることを求め、同選手もこれを了承したという。
だが今のところ近日中にトレードが成立する見通しは立っていない。つまり、19日に予定されているキャバリアーズとのホーム開幕戦にも出場する可能性が高い、ということだ。これまでの経緯を考えれば、ホームであってもバトラーを支持するファンは少数に限られてしまうだろう。バトラーもファン心理を理解し、「ブーイングしてくれて構わない」と話している。「自分のプレーに影響は出ない。ブーイングされる方が、より笑顔になれる。だからブーイングしてくれて構わない」
バトラーは、今シーズン終了後にプレーヤーオプションを行使してフリーエージェントになることが確実で、1年限定の所属になる可能性が高い以上、トレードに応じるチームが現れるかは分からない。
バトラーは先週チームの練習に復帰すると、サードチームの一員として主力を相手に圧倒した後、カール・アンソニー・タウンズ、アンドリュー・ウィギンズ、シボドーらに辛辣な言葉を浴びせた。GMのスコット・レイデンにも「俺が必要なんだろ。俺がいなきゃ勝てないだろ!」と叫んだと伝えられた。バトラー本人も、練習での行動を「適切ではなかった」と今は認めている。バトラーはブルズ時代から、コート上では誰に対しても言いたいことを伝え、衝突を恐れないタイプのリーダーだった。今回の行動も決して褒められるものではなかったかもしれないが、チームメートの奮起を促し、強烈なリーダーシップを発揮しようとしているとも受け取れなくはない。
不仲説が囁かれるタウンズ、ウィギンズとの連携を含め、17日のウルブズ対スパーズは、注目の一戦になる。
“At the end of the day, I just wanna go out there and win basketball games.”
— @JimmyButler pic.twitter.com/0LLNhSivZw
— Timberwolves (@Timberwolves) 2018年10月14日