ルカ・ドンチッチ

楽勝の展開、24分の出場で14得点5リバウンド4アシスト

ルカ・ドンチッチが新天地レイカーズでのデビュー戦で上々のパフォーマンスを披露した。ほとんどのチームメートとは実戦でプレーするのが初めてで、彼自身は年末からの7週間にわたる欠場明けでリズムをつかむのは難しかったはずだが、試合が始まるとマイナス要素は全く感じさせなかった。

先発出場して最初の7分間で5得点1アシストを記録。第2クォーター途中にコートに戻って来た時にはすでに49-31と大量リードという楽勝の展開で、笑顔で気分良くプレーできた。第3クォーター残り3分、93-69と早々に勝敗が決した時点でベンチに下がり、その後はプレーせず。24分のプレーでフィールドゴール14本中5本成功、14得点5リバウンド4アシスト。真価が問われるのはまだまだ先としても、まずは良いスタートを切った。

ティップオフ前のハドルで、レブロン・ジェームズは「合わせようとしなくていい。自分らしくやれ」という言葉でドンチッチに気合いを入れた。試合が始まってみれば、合わせたのはレブロンの方だった。特に第1クォーター、ドンチッチとコートを共有した7分間で彼が放ったシュートは2本のみ。これはドンチッチのボールタッチを増やし、リズムをつかませようという配慮だったはずだ。

試合後の会見で、ドンチッチは開口一番にレブロンをはじめとする新たな仲間たちの配慮に感謝した。「みんなが僕を迎え入れてくれた。試合前には少し緊張したけど、コートに足を踏み入れて感じたのは楽しさだけだった。またコートに戻ってプレーできるのは素晴らしい気分だった」

もっとも、この日のジャズのパフォーマンスは低調すぎた。レイカーズをリスペクトしすぎたのか最初から受け身に回り、劣勢になっても押し返そうとする意志が見られなかった。ドンチッチは試合勘を取り戻して調子を上げなければいけないし、レイカーズは新たな核を加えたチームバスケを構築していかなければならないが、それ抜きでも終始自分たちのペースで試合が進む、余裕たっぷりの展開だった。

ドンチッチにとってこの試合は大事なデビュー戦だったが、バスケの面では『試運転』にすぎない。ここから練習場で身体のキレを取り戻し、レイカーズのシステムを学び、新しい仲間との連携を構築していく。

中1日を置いて今度は敵地で再びジャズ戦が控えているが、新生レイカーズとドンチッチの真価が問われるのは、NBAオールスター明け以降となりそうだ。