ディアンジェロ・ラッセル

復帰のエンビードは42得点を記録するもあと一歩及ばず

セブンティシクサーズのホームで行われたティンバーウルブズ戦はダブルオーバータイムにもつれる死闘となったが、第4クォーターからダブルオーバータイムだけで27得点を挙げた、ディアンジェロ・ラッセルの活躍もあり、ウルブズが121-120で勝利した。

ウルブズの大黒柱、カール・アンソニー・タウンズは28得点10リバウンドを記録したものの、ファウルアウトで延長戦には出場できなかったが、ラッセルの獅子奮迅の活躍が勝利を呼び込んだ。タウンズは「今まで見た中で最高のパフォーマンスだったと思う」とラッセルを称賛した。「何度もロープを手放しかけたけど、僕らはそれを離さず自分たちの夜にしたんだ。相手に期待するのではなく、自らの手で勝利を手にしたんだ。自分たちのプレーをとても誇りに思うよ」

ラッセルはシーズンハイの35得点を記録するとともに、自身のスティールからトーリアン・プリンスの決勝点をもアシストした。ラッセルは「相手が同じプレーを繰り返していたからアジャストしたんだ」と、そのシーンを振り返った。「バウンドパスを予測して手を下げていたんだ。大事な場面でそれができた。プリンスが走っているのを見て、時計を見た。彼にはレイアップを決める能力があるし、この試合で最も重要なレイアップを決めてくれた。チームメートを信頼することが大切なんだ」

一方、シクサーズは健康安全プロトコルに抵触して一時離脱していたジョエル・エンビードが復帰したものの、その復帰戦を勝利で飾ることができなかった。逆転を狙ったラストショットをアンソニー・エドワーズにブロックされたが、エンビードはゲームハイの42得点に加え14リバウンド2ブロックと完全復活を印象付けた。そして、「本当にダメだと思ったんだ。それほど悪かったから、ここに座っていられることに感謝している。乗り越えられたことがうれしいんだ」と復帰の喜びを語った。

ウルブズは6連敗を喫するなど、今シーズンもプレーオフ争いが難しいかに思われたが、直近の7試合で6勝をマークし勝率5割に復帰。ヒート戦で負傷したパトリック・べバリーが欠場中で、約2週間の離脱となる見込みだが、タウンズとラッセルがコンスタントに活躍し、若手のエドワーズもダイナミックなプレーを見せるウルブズが西カンファレンスのダークホースになる可能性は十分にある。