
「傷付いたけど、それが勝負の世界だ」
現地1月5日のロケッツvsサンズは、多くの時間帯でリードしたサンズが第3クォーター序盤に最大13点のリードを奪うも、そこからロケッツが巻き返し、クラッチタイムに再びサンズが追い付くスリリングな展開となった。
97-97の同点で迎えた残り30秒、サンズはデビン・ブッカーのアイソレーションで得点を狙うが、タリ・イーソンが粘り強いディフェンスで振り切らせずに3ポイントシュートのエアボールに追い込む。そしてロケッツは、残り5秒で得た最後のチャンスをケビン・デュラントに託した。この試合のデュラントはそれまで3ポイントシュート11本を打って成功わずか1本と当たっていなかったが、ロケッツが勝負どころを任せるのはデュラント以外にあり得ない。
マークについたロイス・オニールの手前から放った3ポイントシュートがリング中央を正確にとらえ、デュラントは見事に期待に応える。これで100-97でロケッツが接戦を制した。
「コーチがデザインしたプレーをすれば、簡単にはダブルチームには来れないと分かっていた。だから相手の守備にパスを強いられるのではなく、自分で打って決めるつもりだった」とデュラントは言う。
「9本か10本連続で外していたけど、12本打ったうちの少なくとも10本は良い感触で打てていた。決まったシュートでもファンダメンタルがダメなのに偶然入るものもある。逆に外れたシュートも、足の位置やフォロースルーを振り返って確認し、良いシュートが打てている感触があった。だからいつか決まると信じていたし、それが最後の大事な1本で来て良かったよ」
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— Houston Rockets (@HoustonRockets) January 6, 2026
ゲームウィナーを決めたデュラントは大喜びで、コート上でのインタビューは盛り上がる観客席に向けて「僕を受け入れてくれたヒューストンを、テキサスを愛している。ここに来ることができて幸せだ」と語り、ファンを喜ばせた。
それでも、デュラントの言葉にはもう一つ意味があった。昨シーズンまで2年半在籍したサンズへのリベンジだ。「サンズへの愛着はあるか。サンズ相手にゲームウィナーを決めることに特別な意味はあるか」と質問された彼は、「もちろんある」と答えている。
「僕はあそこを離れたくなかった。あまり大袈裟にしたくはないが、昨シーズンにチームが機能しなかった責任をかぶせられ、追い出された感覚があったのは確かだ。だからサンズ相手にゲームウィナーを決めるのは気分が良いよ」
「僕はサンズとフェニックスの街、アリゾナにすべての努力と愛情を注いできた。だからこそ傷付いたけど、それがこのビジネスであり、勝負の世界だ。もちろんチームメートだった選手たちには愛情しかないよ。でも、対戦するとなれば話は別だ。自分は老いてはおらず、まだまだやれることをサンズ相手に証明したかった。かつての所属チームと対戦する時は、誰でもそういう気持ちになるものさ。敵意があるわけじゃなく、ただ勝ちたい。できれば今回みたいなゲームウィナーを決めてね。ただ、それだけの話であって、家に帰る頃には忘れているだろう。次の試合に向けて切り替えなければいけない」
今シーズンのロケッツはサンズ相手に3戦全勝。レギュラーシーズン終盤の4月8日に最後の対戦が、今度はフェニックスで控えている。ここでもデュラントは特別なモチベーションを持ってプレーするはずだ。