デイミアン・リラード

「ハードなプレーはできたが、勝つためのスマートなプレーができなかった」

トレイルブレイザーズはホーム開幕戦でキングスに121-124で敗れた。

第3クォーターに最大18点のリードを許したが、最終クォーターに猛反撃し、残り11秒にはデイミアン・リラードのドライブが決まって1点差まで迫った。抜群の勝負強さでクラッチタイムに決定的な仕事をするリラードの『デイムタイム』がやってくることを期待したファンは多かった。リラード自身も最後の結末を頭に描いていた。

「試合終盤はいつも何か起こりそうなことを作り上げるんだ。僕が決めた後、ルーク(ウォルトンヘッドコーチ)がタイムアウトを取ったから、僕は『よし、残り11秒だからファウルゲームだ。彼らは1本決めて1本外すだろう。ここが勝負だ』と思った。ベンチに向かう途中、頭の中でそう考えていたんだ」

リラードが考えたストーリーはその通りにはいかず、ファウルゲームで与えたフリースローを2本ともハリソン・バーンズに決められ、3点ビハインドでラストポゼッションを迎えた。ブレイザーズはもちろんリラードにボールを託したが、同点を狙ったステップバックスリーはリングに弾かれ、3点差のままゲーム終了となった。

リラードは20得点11アシストを記録したが、ラストショットを含めた9本すべての3ポイントシュートを失敗するなど、決してシュートタッチは良くなかった。そして、リラードも自分の調子が良かったら同じ結果にならなかったと自分を責めた。

「9、10本すべての3ポイントシュートを外したのは今回が初めてではなく、キャリアの中で何度か経験している。でも特に開幕戦や3点差で負けた試合では、このようなことが起きてほしくないと思う。もし僕が9本中3、4本を決めていたら全く違うゲームになっていたと思う。でも、これもゲームの一部なんだ」

ホーム開幕戦であり、しかもチャウンシー・ビラップスが初めて指揮を執る公式戦ということで、この試合にかける思いは強かったはず。そのビラップスヘッドコーチはキャリアハイの36得点を挙げたバーンズを称えるとともに、スマートさが足りなかったと総括した。「彼らがシュートを決めたことを褒めるべきだ。特にハリソン・バーンズは本当に素晴らしかった。彼は我々がミスをするたびにその代償を払わせた」

「タフなスタートを切り、試合中はずっと坂道を登っていくような感じだった。このような状況で我々はハードにプレーし、最後には勝利のチャンスを得た。ハードなプレーはできたが、勝つためのスマートなプレーができなかった」

CJ・マッカラムはリラードの不調を補うかのように、次々とシュートを沈めてチームハイの34得点を挙げた。明日はホームに昨シーズンファイナリストのサンズを迎える。強敵を倒し初勝利を得るには、どちらか1人ではなく2人同時の活躍がブレイザーズには求められる。