車いすバスケ女子日本代表

グループリーグ2勝2敗で決勝トーナメント進出

車いすバスケ女子日本代表は、東京パラリンピックの4戦目でドイツと対戦した。

休養日を挟んだことで、日本は高い位置から仕掛けるプレッシャーディフェンスが復活。試合開始から2分以上、得点の動かない重い展開になるも慌てずにチームディフェンスを遂行し、攻めに転じては連動してスペースを作り出してイージーシュートのチャンスを萩野真世、網本麻里、藤井郁美と決めていく。ドイツのマライケ・ミラーに思い切りの良い3ポイントシュートを2本決められたのは誤算だったが、ペイントエリアに相手を入れずに連携プレーを断ち切ってタフショットを強いる。

これに対してドイツは個人で強引にこじ開けようとするが、これは日本の思うつぼ。エースのミラーは多くのシュートを放つも確率が上がらず、小田島理恵がそのミラーのシュートをブロックして速攻に持ち込み土田真由美が決めるなど良いプレーが飛び出し、第2クォーター残り2分で26-16。その後に追い上げられたものの、常に日本がリードして26-22で前半を終えた。

後半も詰め寄られては押し返す日本がリードを保ったまま、試合は第4クォーターに。それでも終盤、疲労が溜まったことに加えてファウルもかさんだ日本に対し、ドイツはカタリナ・ラングがミドルシュートに3ポイントシュートと難しいシュートを立て続けに決めて猛追し、残り35秒で54-55と逆転に成功する。日本はファウルゲームに行くが、ここで競技クラス1.0のアンネ・パツワルトにフリースロー2本を決められてしまい万事休す。54-59の逆転負けを喫した。

2016年のリオ大会で銀メダルを獲得したドイツを相手にほとんどの時間帯でリードを奪い、第4クォーター残り7分で52-41とリードしていたが、その後は得点が2と伸び悩んで逆転負け。終盤のクラッチタイムに網本が勝敗の責任を負ってシュートを狙ったが、ことごとくリングに嫌われた。それでも日本は予選グループ3位で決勝トーナメント進出を決めており、8月31日に準々決勝を戦う。