吉田亜沙美、世界との差は「まずはディフェンス力。それからシュート力」

吉田亜沙美、世界との差は「まずはディフェンス力。それからシュート力」

2016/04/14

文=鈴木健一郎 写真=足立雅史、Getty Images

リオ五輪に向け始動した女子日本代表のキャプテンが、メダル獲得へ向けた意気込みを語った。

「決勝に出ることを目標に」と吉田亜沙美は言った。決勝に出る──つまりメダルの色は金か銀。ただ、彼女自身も日本と世界にまだ差があることは認識している。世界との差について吉田は「まずはディフェンス力。それからシュート力」と言う。

第一次強化合宿での吉田亜沙美のコメント、[前編]はこちら

シュート力については「確率を上げていく」と吉田はシンプルに答えた。「どれだけノーマークのシュートを決めきれるか。一瞬しかノーマークにはならないので、そこでしっかり自分のシュートを打てるか」

そしてチームの命運を左右するディフェンス力について、吉田が詳しく説明してくれた。
「ディフェンスのローテーションだったり、抜かれたらヘルプして全員でカバーし合う。そういう足を使ったディフェンスがどれだけできるか、ですね。オーストラリアとやった時も、アメリカとやった時もディフェンスの力が全然違う。一対一の力もそうですし、誰かが抜かれたら誰かがヘルプしてローテーションするということを、あれだけ大きいサイズの選手ができるのに、日本の小さな選手ができないというのはおかしい」

「これから課題となってくるディフェンスは死に物狂いで取り組んでいかないといけないと思います。一対一の力の強さや、チーム全員で守るディフェンスというのも完璧にしていかないといけない。そこがキーだと思います」

チームを完璧に近付けるべく、厳しい練習を準備してくれるスタッフに感謝し、結果を出すことで恩返しをしようとしている。
「スタッフが考える理想を超えるくらいのディフェンスやチームにしていかないといけない。オリンピックの時にスタッフ陣をびっくりさせるくらいのチームにしていきたいなと思います」

いずれにしても、気持ちはしっかり入っている。今回はアジアを制したことで、OQT(世界最終予選)を経ることなく五輪本大会に集中できる。このメリットについて吉田はこう語る。
「全然違います。選手全員がそうだと思いますが、気持ちは本当に楽ですよね。アジアで負けて、次はOQTとなった時は気持ちもしんどかった。そういう思いをしてきた選手が多く、同じ思いはしたくないという強い気持ちがあったからこそ、アジアで優勝できたと思います。そこは良かったと思います」

アジアを制し、最終予選を経ることなく五輪出場を決めたことで、準備に集中できるメリットを吉田は強調した。

チーム作りと基盤となる戦術の習得をテーマとした第一次強化合宿は今月20日まで行われる。しばしのオフを挟んで、4月25日からは第二次強化合宿がスタート。ここでは戦術の拡大と発展、そして外国人選手との対戦を通じた「個の強化」を図りつつ、リオ本大会へ向けた選手の見極めが行われる。

そして5月7日には新潟(シティホールプラザ アオーレ長岡)で、続く9日と10日には東京(国立代々木競技場第2体育館)で、オーストラリア代表を迎えての国際強化試合『三井不動産 BE THE CHANGE CUP』が行われる。リオ本大会でも対戦するオーストラリアとの3連戦は、AKATSUKI FIVEの実力を試す絶好の機会となる。

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