写真=Getty Images
スポットライトを好まないダンカンらしいエピソード
19年の現役生活にピリオドを打ったティム・ダンカンは、NBAキャリアを通じてスポットライトを浴びることを好まず生きてきた。その姿勢は、第一線から離れた今も変わっていない。
『Sports Illustrated』によればダンカンは、バラク・オバマ米大統領からリオ五輪に招待されたものの、丁重に断ったという。現役時代にスパーズでプレーし、『NBA House』の解説者としてリオに滞在しているブルース・ボウエンが、その経緯を明かした。
「ティムの功績を思い浮かべると、スパーズの根幹を成した選手という面よりも、注目を浴びることを考えなかった選手、というほうが強い。それに、彼は自分ではなく、一緒にプレーする選手の能力を最大限に引き出すことを考えていた」
「彼のような選手は、そうはいない。リオにだって、アメリカ合衆国の大統領から招待を受けたのに、彼は面白い男だよ。僕にそのことを教えてくれたので、『もちろん行くんだろ?』と聞いたら、『いや、俺はそういうタイプじゃないから』と言うんだ。誰もが行くという状況であっても、ティムには当てはまらない。そういうことに関心がないんだ」
NBA史上に残るキャリアを築きながらも、私生活で注目を浴びることを好まない。オバマ大統領の誘いにも首を縦に振らないのであれば、いったい誰ならダンカンを再び表舞台に立たせることができるのだろうか?
優勝パレードでのダンカン。パレードの時くらいもう少し派手なサングラスでもいい気もするが。