ブザービーターについて「偉大な選手は素晴らしいシュートを放つもの」
ナゲッツはレイカーズとのプレーオフ西カンファレンスファイナルで連敗を喫している。第1戦は114-126で完敗したものの、第2戦は終盤で逆転したが残り2秒でアンソニー・デイビスに再逆転ブザービーターを許し103-105で敗れた。
ナゲッツのエース、ニコラ・ヨキッチはこの試合で30得点6リバウンド9アシスト4スティールを記録。特に終盤の約3分間で11得点を挙げるなど、ここぞの場面での活躍が目立った。デイビスの逆転3ポイントシュートについてヨキッチは「デイビスかレブロンのどっちかが打ってくるとは思っていた」と振り返った。
最後の場面でデイビスをマークしていたのはメイソン・プラムリーだった。しかし、デイビスはスピードでプラムリーを振り切りアウトサイドに出てシュートを放った。この時、デイビスにコンテストをしに行ったのがヨキッチだ。「本当にちょっとしたミスコミュニケーションだった。正直に言うと僕のコンテストはかなり良かったと思う。デイビスはボールを持つとすぐにシュートを打ったし、きれいなシュートだった。偉大な選手は素晴らしいシュートを放つものさ」
第2戦を僅差で落としたとは言え、シリーズ0勝2敗はナゲッツにとって苦しい状況だ。しかし、彼らはこれまでのプレーオフで2シリーズ続けて1勝3敗から逆転勝利をしてきた。そのためヨキッチは「僕たちはアンダードッグだ」と言う。
「みんなが『アンダードッグ』をどう理解しているかは分からないけど、僕は『戦うためにここにいる』と理解している。それが僕たちの勝機でありチャンスだ。この試合でも15、6点差ぐらいついた時があった。あきらめることだってできたけど、僕たちは戦いを止めたくなかったからあきらめなかった。もしかしたら、点差が30になることだってあるかもしれない。それでも試合が続く限り闘志をむき出しにして戦い続ける必要がある」
ナゲッツの指揮官マイケル・マローンは「20点差だろうとブザービーターで負けようと、負けは負けだ」と言い、第3戦に向けてこう続けた。「一つ言えることは、ウチは失望や不満、怒りを第3戦へのモチベーションに変えることができるチームだ」
これまで1勝3敗からシリーズ突破を成し遂げたナゲッツだが、連敗スタートは未経験だ。第3戦でまずは1勝をもぎ取ることができるのか、ナゲッツにとって正念場となる。