会見には東京成徳出身の3名が登壇
Wリーグは今日、第22回Wリーグ開幕記者会見行い、その中で昨シーズン限りでの現役引退を表明した6選手へ功労賞を送った。
今回、功労賞を受賞したのは元ENEOSサンフラワーズの大﨑佑圭、元富士通レッドウェーブの篠原恵、同じく富士通の山本千夏、元トヨタ自動車アンテロープスの水島沙紀、元三菱電機コアラーズの王新朝喜、元デンソーアイリスの伊集南の6名。受賞者を代表して登壇した大﨑、篠原、山本の3名に、花束とトロフィーが贈呈された。
ENEOSの大黒柱として勝利に貢献し、また長らく日本代表のセンターとして活躍して、2016年のリオ五輪でのベスト8進出に大きく貢献した大﨑は、結婚からの出産により2017-18シーズンを最後にコートから離れていた。それでも『ママアスリート』として東京オリンピックの舞台に立つことを目指し、今年の1月に所属チームがないまま日本代表で電撃復帰を果たした。しかし、新型コロナウイルスの影響により東京オリンピックが延期になったことで現役引退を発表した。
娘を抱っこして登壇した大﨑は「ご無沙汰しております。本日はこのような素敵な賞をいただき、ありがとうございます。とてもうれしく思います」と笑顔で挨拶し、こう続けた。「本来でしたら産後復帰のチャレンジをするからにはオリンピックの舞台に立ち、様々な功績をもっと残してからとは思っていたのですが、東京オリンピックが延期ということで引退を決意しました。志なかばというのはこういうことなのか、と非常に残念に思いますが、それでも今回チャレンジしたことはこの先一生誇れるものになったかと思います」
「このタイミングで東京成徳の3人でこの場に立てるというのは、私たちとしてもとても感慨深いものになりました。本当にこの場に立てたのはチャレンジしたからであるので、良かったなと、良いバスケ人生を送れたなと思いました。本当にありがとうございました」
篠原は富士通のインサイドの要として活躍。高校卒業後は富士通一筋で10年間プレーした。「このような素晴らしい賞をいただき、ありがとうございます。佑圭さんも言いましたが、中学、高校をともに戦った同期、先輩とこの場に立てることを本当にうれしく思います。今まで支えてくださった方々、応援してくださった方々のおかげでこの賞をいただけたと思っています。これからは今までの経験や知識を中高生に伝えていければと思います。本当にありがとうございました」と篠原は語った。
山本はキャリア10年で3ポイントシュートのタイトルを2度獲得し、オールスターの3ポイントシュートコンテストでも3連覇を達成したリーグ屈指のシューターだ。「今回このような賞をいただけて、とてもうれしく思っています。この賞をいただけたのも富士通や関係者の皆さま、応援してくださった皆さまのおかげだと思っています。今はバスケットから離れているのですが、今後また何かバスケットに貢献できることがあれば積極的に活動していければと思っています。本当にありがとうございました」