ルカ・ドンチッチ

3年1億6500万ドルの契約延長「早くに決めていた」

ルカ・ドンチッチがレイカーズとの3年1億6500万ドル(約250億円)の契約延長に合意し、記者会見を開いた。マーベリックスからのトレードから半年プレーオフファーストラウンド敗退から3カ月。長いオフの肉体改造で引き締めた身体をジャケットで包んだドンチッチは上機嫌で、「レイカーズにはスペイン語圏のファンが多いからスペイン語で話そう。今回は英語なしで」と言って契約延長への感謝をスペイン語で語り、同席したロブ・ペリンカGMと集まったメディアが当惑したところで笑顔とともに英語でこう言った。「冗談だよ。スペイン語で話した通り、レイカーズが両手を広げて僕を歓迎してくれたことに感謝したい」

ドンチッチはマブスに忠誠を誓っており、突然のトレード通達にはショックを受けた。それから半年、今の彼はレイカーズでの新しいシーズン開幕を待ちわびている。「トレードされたその瞬間ではないけど、プレーを始めてここにいたいと思うようになった。レイカーズの組織は素晴らしいし、僕らはお互いを信頼している。正直、契約延長はかなり早くに決めていた」

マブスが彼の放出を決めた背景に、身体のケアに熱心でないドンチッチの怠惰な姿勢を嫌ったという噂がある。今オフのドンチッチはこれに反論するかのようにトレーニングで身体を絞り、先日は引き締まった身体で『Men’s Health』の表紙を飾った。

「まあ何と言うか『新たなスタート』と言うべきかな」とドンチッチはうれしそうに語る。「これまでもやってきたけど、今回はバスケから離れる時間があったから本格的に取り組むことができた。最初の1カ月間は全くバスケをせず、特に最初の5日間はボールに触れられないのが辛かった。それでもウエイトトレーニングやバランス感覚を鍛える練習に徹して、1カ月後にはボールを使った練習も再開した」

「すべての面で少しずつ成長したいけど、もう少し速く動けるようになるだろう。それにコンディションの面でチームを助けたいんだ。より多くの時間をプレーし、より多くの試合をこなすことができる。それが僕にとっても最善だと思う。ディフェンスはすごく良くなるんじゃないかな。マーカス・スマートが来てくれたから、彼にもいろいろ教わるつもりだ」

レイカーズの一員として初めて迎える開幕をドンチッチは楽しみにしている。この会見には、八村塁やジャクソン・ヘイズ、新加入のマーカス・スマートとディアンドレ・エイトン、マキシ・クレーバーも見守っていた。彼らが見守る中で、ドンチッチは「チームメートとプレシーズンを過ごすことはチームにとって大きなプラスになる。きっと楽しいものになるよ」と語る。

「多くの偉大な選手たちが勝利の伝統を作り上げてきた」と、掲げられた優勝バナーを見ながらドンチッチは語った。「新たなバナーを掲げるのが僕らの目標だ。優勝に必要なものは揃っている。新たに素晴らしい選手も加わったので、優勝を目指して突き進むだけだ」