小松「オール日本で準備していきたい」
『BASKETBALL ACTION 2020 SHOWCASE』では『3×3シュートトライアル』に続き、3×3男子日本代表候補による『3×3男子SHOWCASE GAME』が行われた。
通常は10分21点先取だが、今回は7分に試合時間が短縮された。チーム編成は以下の通り。
Team Action
橋本拓哉(G/大阪エヴェッサ)
保岡龍斗(G/秋田ノーザンハピネッツ/SEKAE.EXE)
小松昌弘(F/TOKYO DIME.EXE)
Team Power
藤高宗一郎(F/バンビシャス奈良/OSAKA DIME.EXE)
小林大祐(G/茨城ロボッツ/UTUNOMIYA BREX.EXE)
杉浦佑成(F/島根スサノオマジック/TOKYO DIME.EXE)
落合知也(F/越谷アルファーズ/TOKYO DIME.EXE)
※落合はコンディションの都合でプレーせず、ベンチ入りのみ
小林がバックドアで抜け出し、杉浦がピンポイントでパスを送りTeam Powerが先制する。直後、ドライブを仕掛けた際の接触で藤高のコンタクトが外れるアクシデントがあったものの、杉浦が保岡を突き飛ばしてドライブを決めるなど、フィジカルで上回るTeam Powerがコンスタントに得点を重ねた。
追い上げたいTeam Actionだったが、マークを外せずタフな体勢から放つ2ポイントシュートが決まらず逆に点差が開いていく。チームの連動性でも上回るTeam Powerは杉浦がノーマークで2ポイントシュートを沈め、さらに小林も2ポイントシュートで続いた。藤高もインサイドで得点し、内外バランス良く得点を重ねたTeam Powerが11-3で勝利した。
攻守にキレのある動きを見せ、勝利に大きく貢献した杉浦は「こうやって皆さんの前でプレーする機会をもらえてすごくうれしいし、楽しかったです」と話し、「見ている人たちに少しでも元気を与えられていたら良いなと思います」と続けた。
また「6月に5分ゲームを何本か行っていて、他の人たちよりは試合の感覚があったので、そんなにブランクを大きく感じることはなかったです」と、好調なプレーの要因を語った。
そして、東京オリンピックに向けこのように意気込んだ。「日の丸をつけたい選手がたくさんいる中で、こうやってつけることに感謝と責任を感じます。僕たちBリーグ組は3×3を始めて1年ぐらいしか経っていないので、3×3に充てる時間が増えたとポジティブに思っています」
3×3選手と社会人の二足の草鞋を履く小松昌弘は、試合には敗れたもののプレーできたことにあらためて喜びを感じた。「思うようにバスケットができない状況で、JBAやリーグ、スタッフの方々のおかげで今日を開催できてすごくうれしく思っています」
先日、日本バスケットボール協会は11月に代表合宿を行うことを発表した。再スタートのスケジュールが決まったことはよろこばしいことだが、練習をすでに再開している国もあり、小松は焦燥感に駆られているという。「ヨーロッパは3人制がスタートしています。日本は11月から代表合宿がありますが、それまでの間にも世界は動いているので焦りは感じます」
だが、小松はこうした状況を嘆くのではなく、「できることをやるしかない」と前だけを見つめ、時間を無駄にするつもりは毛頭ない。「毎日の積み重ねが大事だと思っています。世界基準の戦い方をやらなければいけないですし、オール日本で準備していきたい」
まさに今回の『BASKETBALL ACTION 2020 SHOWCASE』は小松の言う「オール日本の準備」の一つの形だった。