バム・アデバヨ

「ラスベガスでは僕が最下位の予想だったみたいだね」

2020年NBAオールスターウィークの一環として開催されたスキルズチャレンジは、ヒートのバム・アデバヨがペイサーズのドマンタス・サボニスを破り初優勝を飾った。

優勝後のインタビューでアデバヨは、母に対する感謝を口にした。
「彼女が苦労をしながら僕が幸せになるように一生懸命尽くしてくれたおかげだよ。トロフィーはもちろん母にプレゼントするつもりだし、これからもそうするつもりだよ」

スキルズチャレンジはドリブル、パス、そしてシュートの高いスキルが求められる。競技の最後に3ポイントシュートを決めなくてはいけないが、アデバヨは今シーズン11回中1本しか成功させていない。ポジションの関係で3ポイントシュートを打つ機会がそもそも少ないのだが、自分がアンダードッグと予想されていたこともアデバヨにとっては発奮材料だった。

「ラスベガスでは僕が最下位の予想だったみたいだね。僕にお金を賭けた人は、儲かったお金で高級ステーキに美味しいチーズケーキでも食べてください」

スキルズチャレンジには、2人の他に地元シカゴ出身でクリッパーズのパトリック・ベバリーやラプターズのパスカル・シアカム、そしてディフェンディングチャンピオンのセルティックスのジェイソン・テイタムが出場していたが決勝はアデバヨとサボニスというビッグマン同士の対決となった。

現代のNBAでは、ボールハンドリングやパスのスキルはガードの選手だけに求められるスキルではなくなった。サボニスが「パワーフォワードやセンターはポイントガード化している」と言うように、トレンドの変化を反映した今年のスキルズチャレンジとなった。