カーメロ・アンソニー

「とにかくやり続けろ」と励ました妻に感謝

カーメロ・アンソニーが完全復活を印象付けるパフォーマンスを披露している。

11月19日にトレイルブレイザーズと契約してNBA復帰を果たしたカーメロは、4試合目となる11月25日のブルズ戦で25得点を記録。フィールドゴール20本中10本成功、3ポイントシュートも7本中4本を決めている。

一瞬の動きで自らズレを作り出して沈めるミドルジャンパーはもちろん、迷いなく放つ3ポイントシュート、ドライブからの豪快ダンクも披露。力強く、そして多彩な得点パターンを持つスコアラーとしての本領を発揮した。

「ここまでやってきた練習が形になっているんだ。身体の調子も良いし、メンタル的にも良い感じだよ」とカーメロは言う。実際、長らくプレーする場に恵まれなかったとしても、不断の努力を続けてチャンスを待ち続けてきたからこそ、加入間もないこの時期に活躍することができている。敵地での試合ではあったが、大量リードを奪う展開になるとスタンドから「We want Melo!」のコールが沸き起こった。

117-94でブルズを圧倒し、カーメロにとってはブレイザーズでの初勝利。同時にブレイザーズは連敗を4で止めている。

会場には妻のララも駆け付け、スマホのアプリを使って息子とカーメロを挨拶させる場面も。不遇の時期が長く続いても気持ちを切らすことなくトレーニングを続けられたのは家族のおかげだとカーメロは語った。

「妻は僕を励まし続けてくれた。悪いことは考えるな、とにかくやり続けろ、ってね。今日、僕がこうしてここにいられるのは、彼女がいてくれてこそだ」

約1年のブランクがあっただけに、どこまでやれるか懐疑的な見方をされていたカーメロだが、この日のパフォーマンスで大いに評価を上げた。ただ、まだ4試合に出場したのみ。ここからは安定した結果を出し、エースとしての価値をあらためて証明する必要がある。もっとも、この時点で「カーメロに賭けたブレイザーズは正しかった」と見なしてもいいはずだ。