千葉ジェッツ

琉球から21ものターンオーバーを誘発し、そこから25得点を奪う

Bリーグチャンピオンシップセミファイナル、琉球ゴールデンキングスvs千葉ジェッツの第1戦。

序盤からエンジン全開の富樫勇樹が2本の3ポイントシュートを含む8得点2アシストの活躍を見せ、セカンドチャンスポイントと速攻も機能した千葉Jが先手を取る。残り約3分にはクリストファー・スミスのリバースレイアップが決まってリードを2桁に乗せた。それでもホームの琉球は、ヴィック・ローが個人で打開し、3ポイントシュートに3点プレーを挙げて食らいつき、24-29と追い上げた。

第2クォーターに入ると、高火力なオフェンスで再び千葉Jの時間に。富樫を起点にズレを作り出しては、高確率で3ポイントシュートを沈めていく。特にスミスは相手のマークに関係なく次々とシュートを決めていき、第2クォーターの約5分間で8得点を挙げた。その後もシュート確率がまったく落ちない千葉Jはジョン・ムーニーの3ポイントシュートで19点差としオフィシャルタイムアウトを迎えると、直後のディフェンスでターンオーバーを誘い、原修太がトランジションスリーを沈めてリードを20の大台に乗せた。その後もボールマンへのハイプレッシャーによって琉球のやりたいオフェンスをさせず、ブロックショットで失点を防ぐなどディフェンスもおおいに機能。このクォーターを30-14と圧倒し、21点差で試合を折り返した。

巻き返したい琉球だったが、後半に入っても千葉Jのディフェンスを崩せず、3本連続でターンオーバーを喫してしまう。それでも、粘りのディフェンスで失点を約4分間無失点に抑えるなど奮闘し、第3クォーターを12-11で終えた。だが最終クォーターに入ると、再びターンオーバーから失点をかさねて一気に失速していった。

こうして最後まで集中力を切らさなかった千葉Jは約2分間で12-0と走り、リードを30点に乗せて早々に試合を決めた。95-62で勝利した千葉Jはゲームハイの19得点を挙げたスミスを筆頭に、5人が2桁得点を挙げるバランスアタックで琉球を圧倒。13のスティールを記録し、琉球から21ものターンオーバーを誘発と、ディフェンスの良さも際立った。一方の琉球はローが16得点を挙げたが、チームとして3ポイントシュート成功率は22.7%(5/22)と決まらず、ターンオーバーから25失点と終始理想のバスケットが展開できなかった。

明日の第2戦は沖縄アリーナで16時5分ティップオフとなる。