レブロン・ジェームズ

「競争心とプライドを持って、1勝を取りに行く」

何をやっても上手くいかない──。それが今のレイカーズであり、レイカーズはナゲッツが相手となるといつもそうだ。

プレーオフのファーストラウンド、デンバーでの2試合を落として迎えたロサンゼルスでの第3戦、レイカーズはティップオフから8-0と気合十分のスタートを切ったものの、優位を保てたのは前半だけ。後半に入るとレイカーズはミスをするたびに手痛い代償を支払わされ、時間の経過とともに一歩一歩確実に黒星へと後退していった。両チームとも最後までメンバーを落とすことはなかったが、第4クォーター残り5分で10点差の時点で、レイカーズにその差を埋める手段があるようには見えなかった。

112-105でナゲッツが勝利。レイカーズは2年連続でのスウィープ負けの危機に直面している。レブロン・ジェームズはこの試合でも26得点6リバウンド9アシスト2スティール1ブロックと攻守に活躍したが、勝負の分かれ目となった第3クォーターは2得点と存在感がなかった。

「これはボストシーズンだ」とレブロンは、アンソニー・デイビスと一緒に出た試合後の会見で言った。「僕と彼は6年間一緒にやってきて、頂点に立ったこともあれば、その近くまで行ったこともある。たくさんの試合をこなし、勝つために何が必要かを知っている。優勝しようと思えば完璧なバスケをしなきゃいけない。僕が過去4回優勝した時にそうだったように、完璧なバスケをするんだ」

デイビスは両チームで最長となる43分の出場で、33得点15リバウンド3アシスト1スティールとフル回転したが、欲しかった勝利は手に入らなかった。「僕たちはただ一つ勝つことを追い求めている。第4戦で勝つことだけに集中して、それからその先のことを考える。これまでの負けは気にしない。過去のことはどうにもならないからだ。ただ今日の間違いから学び、次で勝つために全力を尽くす」

アリーナはレイカーズのファンによるブーイングに包まれ、ナゲッツに対していつまでも打開策を打ち出せないヘッドコーチのダービン・ハムにはひどい罵声も浴びせられた。試合後のハムは「勝つか終わるか、シンプルなことだ。1勝して生き残る、それを1試合1試合続ける。競争心とプライドを持って、1勝を取りに行く」

しかし、状況は極めて厳しい。ナゲッツはプレーオフで勝つために必要なプレーの多彩さでレイカーズを圧倒しており、それが後半の両チームの差になっている。オースティン・リーブスは「第3クォーターの僕らはひどかった。完敗だった」と認めた。そして先発ポイントガードのディアンジェロ・ラッセルは7本のシュートを1本も決められず無得点。大事な終盤にベンチに置かれた彼は、試合後の会見に出ることなく会場を離れた。

八村塁は28分の出場で5得点2リバウンド1アシスト。レギュラーシーズン後半戦はタイミングの良い動き出しから良いパスを引き出して得点を重ねていたが、今はその動きをしてもパスが出てこない。八村もまた第4クォーターの勝負どころではベンチに下げられている。

「目の前の1勝を取りに行く」。レブロンも他の選手と同じことを繰り返した。「そして何とか第5戦に持ち込みたい。そこからが勝負だ。命がある限りは信念を持ち続けるんだ」