高橋未来

ロスターに加わった高橋未来が積極的なプレーを披露

3人制バスケ『3×3』のパリオリンピック世界最終予選(OQT)がハンガリーで開幕した。16チーム中、上位3チームに最後のオリンピック出場権が与えられる。

3×3女子日本代表は、2週間前のUOQT2の初戦でエースの江村優有をケガで失い、残る試合を3人で戦わざるを得なかった。このOQTでは江村に代わって高橋未来がロスターに入り、高田静、中田珠未、宮下希保との4人で戦う。

2試合が行われた昨日、その初戦はエジプトが相手。日本は高田がドライブからのキックアウトで高橋の2点シュートに繋げる好スタートを切る。サイズはあってもクイックネスの足りないエジプトに対して日本のスピードに乗ったドライブは有効で、リバウンドでも出足の鋭さを生かして優位に立った。

2点シュートはなかなか決まらなかったが、ゴール下に飛び込む宮下にパスを合わせてイージーな得点を重ね、高橋のキックアウトを受けた中田がコーナーからの2点シュートを決める。ディフェンスとリバウンドが持ち味の宮下と中田が得点を重ね、高橋が高田に続く第2の起点として機能することで、エジプトは守りどころを絞れず右往左往し、日本のクイックネスとスピードがさらに引き立つ。試合終了のブザーとともに高橋が2点シュートを決め、19-14の快勝を収めた。

2試合目はスペインが相手。エジプトとは打って変わって運動量豊富なスペインに日本は真っ向勝負を挑む。高橋のカットに高田がパスを合わせてイージーシュートを作り出し、高橋のバスケット・カウントで3-1と先行する。コート上の6人が常に走り続け、好守も目まぐるしく入れ替わる3×3の醍醐味とも言うべきダイナミックな試合展開で、宮下の2点シュートで8-7と日本がリードしたかと思えば、すぐに2点シュートを決め返される、一進一退の攻防が続いた。

しかし、先に疲労が出始めたのは日本だった。足は動かし続けているもののキレが失われ、さらに判断のスピードが鈍ったことで、スペインに一気に試合の流れを持っていかれてしまう。9-9の同点だった残り5分半から0-6のランを浴び、高田がトランジションからのレイアップ、そして2点シュートで取り返したものの、守備を立て直せずにイージーな失点が続いてしまった。スペインのピック&ロールからイージーなゴール下を決められて12-21。2分半を残してのKO負けとなった。

男子日本代表と同様に初日の成績は1勝1敗。今日深夜25時30分からグループ突破を懸けてモンゴルと対戦する。