アルバルク東京

新ユニフォームの胸には優勝を示す2つの星

アルバルク東京が新体制発表会見を行い、チーム強化方針やシーズンスローガンなど2019-20シーズンに向けたプロジェクトを発表した。

過密日程とライバルの徹底マークに遭いながらも連覇を決めた昨シーズンのチームから、若手の齋藤拓実とシェーファー・アヴィ幸樹をレンタル移籍に出し、外国籍選手を入れ替えたが、基本的に主力選手は変わらず、ヘッドコーチを務めるルカ・パヴィチェヴィッチのスタイルは3年目を迎えてさらに熟成されていくことになる。

チーム強化方針においては「Bリーグの中で常にトップレベルで戦う義務を担うクラブだと自負しています」とまず目標を高く設定。そのための手段として「個ではなくチームでハードに戦い、ゲームを支配するスタイル」を掲げる。

現在は竹内譲次、田中大貴、馬場雄大、安藤誓哉、シェーファーと日本代表の強化合宿に5人を送り込む。昨年同様にシーズン前の調整は難航し、シーズン中にも複数の選手を代表に送り出すことになるのは確実だが、「与えられた環境の中でどのようにスタンダードを向上させることができるかにトライしていくシーズン」とこの1年を位置付ける。

新デザインとなったユニフォームも発表され、前年王者を示すチャンピオンのワッペンはもちろん、2度の優勝の証となる2つの星が胸にあしらわれている。

チームスローガンは「超える」を意味する『EXCEED』。Bリーグ2連覇という結果に慢心することなく常にベストを尽くし、今までの自分たちを超えていくという思いが込められている。

2016年秋にBリーグが始まってから、A東京はタイトルという結果を残したのはもちろんだが、こうして発表した方針や計画を現実のものに変えていく、『有言実行』の遂行力の高さが際立つ。新戦力で唯一の日本人選手となる須田侑太郎は、個よりもチームを優先してハードワークできる選手。ジェフ・エアーズはB初年度にA東京でプレーした実績のある元NBAプレーヤー。そしてミラン・マチュワンはBリーグ歴代のパワーフォワードの中でもトップクラスの実績を持つセルビア人選手。いずれもA東京の目指すスタイルを体現できる戦力という点で一切のブレがない。

フロントとチームが一丸となり、ブレることなく目標に突き進むA東京が、Bリーグ3連覇に向かって第一歩を踏み出した。最初の大きな山場は、昨年は準優勝に終わったアジアチャンピオンズカップとなりそうだ。

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