ジョシュ・ハートは33得点「チームに弾みのつく勝利」

現地3月17日、ニックスはエースのジェイレン・ブランソンを足首のケガで欠いたが、下位のペイサーズに苦戦することなく136-110で勝利した。ブランソンに代わって先発したのはホセ・アルバラード。2月のトレードデッドラインでニックスに加入した彼は、ニックスでの18試合目にしてこれが初先発となった。

アルバラードはチームの絶対的なエースであるブランソンの代わりを務めるのではなく、あくまで自分らしいプレーで勝利に貢献した。26分の出場で16得点10アシスト、ターンオーバーはわずか1で、常にペースを押し上げてボールを動かし、味方を走らせるとともに相手に様々な判断を強い続けた。

指揮官マイク・ブラウンは「ホセはリーグ屈指のスピードを持ち、スペーシングさえ整っていればいつでもペイントに入ることができる。ペイントに飛び込んで自分が行けないと判断すればドリブルでボールをキープし、逆サイドの味方を見付けてパスを出せる。あのスピードと判断を両立させるプレーは見ていて楽しいよ」と、その働きを評価した。

アルバラードは言う。「ブランソンが出場できないと知ったのは今朝のことだ。いつも心の準備はしているつもりだけど、ガーデンでスタメン出場するのは本当に特別だ」

ニックス加入から1カ月あまり。NBAで初めての移籍とあって新たなスタイルへの順応には手間取った。デビュー戦ではセルティックスを相手に12得点、3試合目のセブンティシクサーズ戦では26得点を挙げたものの、その後は2桁得点がなく、今月に入ってからは無得点に終わる試合もあって、オフェンス面での貢献はほとんどなかった。

「これは本当の自分じゃない、という思いはずっと頭の片隅にあった。でも、努力はいつか成功に繋がると信じていた。コーチたちも『自分を信じろ、そして自分らしくやればいい』と励ましてくれた。その成果が出たよ」

アルバラードは16得点を挙げたが、平均26.3得点のブランソンの穴はまだ埋まらない。そこで奮起したのはジョシュ・ハートだった。2人はかつてペリカンズで2シーズン半をともに過ごしている。ハートもたくさん点数を取るタイプではないが、この試合ではアルバラードの生み出すハイペースの展開に乗り、フィールドゴール13本中12本成功と絶好調。キャリアで2番目に多い33得点を挙げた。

「試合前にコーチから『今日は思い切って打っていけ』と言われていたんだ」とハートは言う。「とにかくアグレッシブにプレーすることを意識して、いわゆる『ゾーン』に入ることができた。自分らしくプレーして自分らしいシュートを打ち、プレーを楽しむことができた」

そしてアルバラードのパフォーマンスをこう称えた。「トレードで加入してからずっと、チームを統率してみんなにシュートを打たせ、ディフェンスでは相手から忌み嫌われる存在になってほしいと思っていた。今日はそのすべてをやってのけたよ。チームに弾みのつく勝利になった」

今シーズンのニックスはベンチメンバーを活用して層の厚さを新たな武器にしようとしている。開幕から70試合を戦う中で、試行錯誤しながら選手層を強化してきたが、ブランソンの代役は見つかっていなかった。それだけにアルバラードの台頭は大きな朗報だ。

指揮官ブラウンによればブランソンのケガは「軽傷で、次がその次の試合には戻って来られる」とのこと。ここからの数試合で、ブランソンとアルバラードをどう組み合わせて起用するかのテストが行われるはずだ。