比江島慎(写真左)、佐土原遼(写真中央)、大倉颯太(写真右)

第1戦を落とした日本勢の巻き返しに期待

10月22日、宇都宮ブレックス、琉球ゴールデンキングス、アルバルク東京が参戦する『東アジアスーパーリーグ(EASL)』第2戦が開催される。宇都宮はソウルSKナイツ(韓国)、琉球ゴールデンキングスはメラルコ・ボルツ(フィリピン)とそれぞれホームで、A東京はアウェーでニュータイペイ・キングス(チャイニーズ・タイペイ)と対戦する。10月8日に行われた第1戦で、宇都宮は台北富邦ブレーブス(チャイニーズ・タイペイ)琉球は桃園パウイアン・パイロッツ(チャイニーズ・タイペイ)A東京はザック・ブロンコス(モンゴル)と対戦し、いずれも敗戦。第2戦は白星を挙げられるか。

宇都宮と対戦するSKは昨シーズンのKBL準優勝チーム。今シーズンは国内リーグで現在10チーム中6位と本調子とは呼べない状態だが、4度の外国籍選手MVP受賞経験を持つジャミール・ウォーニーが所属している。ウォーニーは今シーズンのKBLでも35.6分のプレータイムで27.1得点、13.9リバウンドと存在感を発揮しており、彼を止めることが最優先事項となりそうだ。宇都宮はグラント・ジェレットがインジュアリーリスト入りしていることもあり、初戦と同じくD.J・ニュービルとアイザック・フォトゥの外国籍選手ラインナップになることが予想される。第1戦はこの2人でチームの得点の半数以上を獲得したが、第2戦は日本人エースの比江島慎の得点にも期待したい。

琉球が対戦するメラルコは3年連続でEASLに出場する常連クラブだが、グループリーグ突破はまだなく「今年こそ」という思いは強いはずだ。国内リーグのスタープレーヤーで、帰化選手としてフィリピン代表でもプレー経験のあるジャスティン・ブラウンリーと、ヨルダン代表としても活躍したロンデイ・ホリス=ジェファーソンをそれぞれライバルチームから獲得して戦力アップに成功している。メラルコはこの琉球戦がEASLのシーズン初戦のため、琉球は十分なスカウティングができないまま対戦することになる。琉球はBリーグレギュラーシーズンも含めて調子が上がらず、ラインナップを試行錯誤している状況が続いているが、屈強な体躯を持ちディフェンスにも長けた松脇圭志や佐土原遼らが、マッチアップの可能性のあるブラウンリーとホリス=ジェファーソンを止めるられるかが一つの注目ポイントとなりそうだ。

A東京が敵地で戦うニュータイペイ・キングスは、昨シーズンまでNBAでも活躍したジェレミー・リンが所属していたチャイニーズ・タイペイ屈指の人気のクラブ。今シーズンは千葉ジェッツでEASLを制覇した経験のあるジョン・パトリックがヘッドコーチに就任した。ここまで国内リーグでは2勝2敗となっているが、ジェレミーの弟であり、チームを牽引するベテランガードのジョセフ・リンは平均36.8分のプレータイムで12.8得点、6.3アシストと好調で、もう一人のガード、イー・カイヤンも平均32.3分のプレータイムで14.3得点、5.0アシストを記録している。この両ガードに対し、A東京のテーブス海や大倉颯太らがどのように優位性を示すことができるかが勝敗を左右しそうだ。

【試合スケジュール】※試合開始時間はいずれも日本時間
19:05 琉球 vs メラルコ @沖縄サントリーアリーナ
19:10 宇都宮 vs SK @ブレックスアリーナ宇都宮
20:10 ニュータイペイ vs A東京 @新荘体育館(チャイニーズ・タイペイ)