ヒート18年目、プレーオフを逃したのは3度だけ

ヒートのエリック・スポールストラが男子アメリカ代表のヘッドコーチに就任すると『ESPN』が報じた。USAバスケットボールの理事会の承認を待って正式発表になるという。

スティーブ・カーの下でアシスタントコーチを務めたスポールストラは、カーの後任として内部昇格する。2027年にカタールで開催されるワールドカップと、2028年のロサンゼルス・オリンピックでチームUSAの指揮を執る。

ヒートでのスポールストラは18年目のシーズンを迎え、現役のヘッドコーチとしてはNBA最長の在任期間を誇る。2008年の就任以来、プレーオフを逃したのは3度だけで、6度のNBAファイナル進出で2度の優勝と実績は十分だ。

これまでと変わらず、スポールストラがチームの指揮を執るのはワールドカップとオリンピックの2大イベントに限定される。2027年のワールドカップ出場権を争うアメリカ予選は11月のニカラグア代表とのアウェーゲームで始まるが、ここでのコーチはまだ決まっていない。今年8月に行われたアメリカップでは、チームUSAは準決勝でブラジルに敗れ、3位決定戦でカナダを破って3位となった。このチームを率いたのは、元ロケッツ指揮官のスティーブン・サイラスだった。

2023年のワールドカップと2024年のパリ五輪と同じように、ワールドカップには若手中心のチーム、オリンピックには出場を志願するスター選手を集めたチーム構成になるだろう。特に今回のオリンピックは地元ロサンゼルス大会。スポールストラの下に、これまで以上に豪華絢爛なスター軍団が集まるはずだ。