
強力外国籍選手が継続、若返りを図りB2の舞台へ
B3で戦った昨シーズンは、45勝7敗のリーグ首位でプレーオフに進出。岩手ビッグブルズとの死闘を勝ち抜いてB2昇格を果たし、ファイナルでもアースフレンズ東京Zを退け完全優勝を遂げた。
本拠地を横浜に移転して以降初めてのB2を戦うにあたり、今オフは若返りを図った。経験豊富な谷口淳が引退し、得点源だった増子匠が退団。昨シーズン鹿児島レブナイズで先発を担った上良潤起、身体能力の高いディクソンジュニアタリキ(仙台89ERSから移籍)やザック・モーア(アースフレンズ東京Zから移籍)が加わった。ルーキーの永野威旺もポテンシャルが高く、バックコートの厚みが増した。
外国籍選手は、B3MVPを獲得したエースのトレイ・ボイド、B3ベスト5に選出されたエライジャ・ウィリアムスが継続。ここに日本での実績十分なビッグマンのベンジャミン・ローソン(福井ブローウィンズから移籍)が加わり、盤石の布陣を形成した。アジア特別枠としてはレバノン代表歴もあるビッグマンのカリム・エゼディンが加入。B2を戦い抜くためのロスターをしっかりと揃え、注目のシーズンに臨む。
スタッツ

予想スタメン

※掲載内容は9月29日時点のもの
バックコート陣が前線から激しいプレッシャーをかけて、素早くオフェンスに移行するトランジションが理想。エースのボイドは昨シーズンはセカンドユニットとして起用されていたが、B2ではどのように起用されるかも注目。ただし、ボイドに頼り過ぎず全員でステップアップできることが勝利のカギとなる。選手の特性を生かすのがうまい河合竜児ヘッドコーチの手腕にも期待だ。
所属選手一覧

※掲載内容は9月29日時点のもの
【キープレーヤー】

トレイ・ボイド
昨シーズンは福井ブローウィンズからのレンタル移籍でプレーし、このオフに完全移籍。平均26.0得点を叩き出した圧倒的なオフェンス力で、今シーズンもチームを牽引する。徹底的なマークにあうことが予想されるが、それを上回るパフォーマンスを見せてくれるだろう。勝利後のお決まりのセリフ「YERRPP」をB2の舞台でもたくさん聞きたい。
【若手選手】

永野威旺
2023-24シーズン、特別指定選手としてプレーした新潟アルビレックスBB(当時B2)では、9.1得点、3.0アシスト、1.4スティールを挙げて大きなインパクトを残した。昨シーズンは長崎ヴェルカで活躍の機会を得られず、このオフにレンタル移籍で横浜EXに加入。スピードと高確率の3ポイントシュートを武器に暴れ回ることに期待だ。
【新加入選手】

上良潤起
昨シーズンは鹿児島のプレーオフ進出に大きく貢献。シューターとしてイメージが強い選手だが、1番から3番まで任せられるユーティリティさとバックコート陣最長身のサイズの面でも貴重な存在だ。昨シーズン平均9.1得点を挙げた日本人エースの増子にかわる得点源として期待がかかる。