ニコラ・ブーチェビッチが23得点15リバウンドと活躍

グループBの実質的な4位争いとなるモンテネグロvsスウェーデンは、リードチェンジが10回、同点が8回と激しいシーソーゲームとなり、残り3分を9-4のランで抜け出したモンテネグロが接戦を制しました。

モンテネグロの強みはニコラ・ブーチェビッチを中心としたインサイド、スウェーデンの強みは3ポイントシュートを生かしたアウトサイドと両チームの特徴は対照的ですが、4試合目となればスカウティングも進んできており、お互いに対策を講じてきます。

そのためモンテネグロは3ポイントシュートを効果的に決めることが重要になりました。ブーチェビッチに次ぐ得点源であるカイル・オールマンが徹底マークを受けますが、パスで打開して外からのシュートを効果的に決めていきます。特にブーチェビッチはインサイドが固いとみると3ポイントシュートを4本中3本成功させ、チームとしても42.3%と確率良く決めていきました。

これに対してスウェーデンも警戒されているアウトサイドではなく、ドライブやゴール下の合わせで対抗する形になりました。ペレ・ラーソンが積極的なドライブでレイアップをねじ込んで28得点4アシストを記録。チームで3ポイントシュートが8本成功に留まる中、インサイドとフリースローで対抗していきました。

接戦が続いた試合終盤、それまで沈黙していたオールマンがドライブで相手ディフェンスを次々と切り裂き、レイアップが外れてもブーチェビッチがオフェンスリバウンドで助けます。スウェーデンとしては警戒していた形ですが、3ポイントシュートを確率良く決められたことでディフェンスを広げざるを得ず、そうして生まれたインサイドのスペースを突かれてしまいました。

ブーチェビッチが23得点15リバウンド、オールマンが10得点7アシストと活躍し、モンテネグロが87-81で勝利しました。これで1勝3敗でスウェーデンと並んで4位となり、グループ最終戦で4位をキープしたチームが決勝トーナメントに進出します。モンテネグロの最終戦は最下位のイギリスとなっており、2勝目が期待できます。スウェーデンは難敵リトアニアとの最終戦に勝利して予選突破の可能性を繋ぎたいところです。