総額782,818円相当を寄附寄贈
8月31日、群馬クレインサンダーズの辻直人の社会貢献活動『スリーピース』の贈呈式が、群馬県立小児医療センターにて行われた。
この活動は、辻が3ポイントシュートを1本決めるごとに3,333円を積み立てて、シーズン終了後に病院や児童養護施設に寄附寄贈を行うもの。辻は今シーズン127本の3ポイントシュートを成功させて、423,291円を積み立てた。ホームゲームでファンから寄せられた募金額359,527円も合わせ、総額782,818円相当(寄附625,214円、寄贈品157,604 円分)が贈られた。
贈呈式では、辻から病院へ目録とユニフォームが、浜島昭人院長からは辻へ感謝状が手渡された。贈呈式後は病棟を訪問し、個別に9人の子どもと交流。数日前から辻の訪問を心待ちにしていたという4歳の男児とはプレイルームでボール遊びを楽しんだ。
イベントを終えた辻は、スリーピースの活動は自身のパフォーマンスにもポジティブな影響があると話した。
「僕がやっている支援活動ですが、子どもたちと直接触れ合うたびに僕のほうが元気をもらっています。この活動をやらせてもらえることに感謝があって、病気と闘っている子どもたちに毎回励まされているように感じます。ベテランになってきて『引退』の文字がチラつく中でも『もっと僕も頑張ろう!』と思える活動になっています」
「みんなが知っている活動になっていけば」
この活動は、2018年に辻が闘病中の子どもから手紙をもらったことが最初のきっかけ。彼と交流を図り、回復していく姿に心が動かされ「バスケットを通じて良い影響を与えれたらうれしい」との思いから本格的にスタートした。
この活動の窓口となっている辻の実兄・大地は、次のように話す。「クラブにご協力いただき、こちらの病院を紹介してもらいました。活動のきっかけとなったお子さんと同じような状況の子どもたちと触れ合い、直人も初心に返る良い機会になりました。これを機に興味を持って一緒に活動してくれるアスリートが増えるとうれしいです。ずっと残っていくものにしたいですね」
辻も活動の普及を願っている。「僕はこの活動のおかげで、より頑張れています。他のアスリートも同じ気持ちになってくれると思うので、1人でも多くのアスリートに参加してもらいたいです。この活動を応援してくださる企業さんも出てきているので、違った形でも広がっていき、みんなが知っている活動になっていけばと思っています」