クーリーは3位決定戦でもチームハイの8リバウンド

ニカラグアで開催されていた『FIBAアメリカップ2025』が、現地8月31日にメダルマッチの2試合を終えて閉幕した。準決勝でブラジル代表に敗れたアメリカ代表は、3位決定戦でカナダ代表に90-85で勝利して、3大会連続のメダル獲得となった。

FIBAアメリカップは1980年に第1回が開催され、1993年からは2年ごとに開催。これまでにアメリカは7回の優勝を達成している。今回のアメリカはNBAのトッププレーヤーこそ参戦していないが、NBAで十分な実績を持つ選手やヨーロッパで活躍する選手で構成されていた。そしてその一員として琉球ゴールデンキングスジャック・クーリー滋賀レイクスザック・オーガストが選ばれていた。

銅メダルを懸けた戦いでアメリカは、先発出場をしたクーリーが序盤にファウルを犯してベンチへ下がると、カナダにリバウンドで優位に立たれリードを奪われる。しかしパスが回り始めると効果的にバスケットを決めてリズムを取り戻し、リードを奪い返すと、カナダに一度もリードチェンジを許すことなく試合を支配していく。一時は5点差まで詰め寄られたが、これを振り切り、銅メダルを獲得した。

アメリカはカナダにリバウンドで優位に立たれたが、それ以外の主要なスタッツではカナダを上回った。ペイントエリアでの得点が多かったカナダに対して、アメリカは3ポイントシュートを27本中12本成功させ44.4%を記録。また、アシスト面でもカナダの18本に対して、25本で出場した全員が得点をあげてチームとして機能したことが勝利の要因となった。

この大会では、クーリーが6試合中4試合で先発出場を務めて平均3.8得点、6.3リバウンドを記録。セカンドユニットとして出場したオーガストも、グループフェーズでは1試合28得点の活躍を挙げ、平均10.2得点、5.5リバウンドでチームに貢献した。