ジョシュ・ホーキンソン

「大事なのはミスから学んで前に進むこと」

バスケットボール男子日本代表は『FIBAアジアカップ2025』のグループリーグ最終戦となるグアム戦に102-63と快勝。グループリーグ2位が確定し、現地12日に行われるベスト8決定戦でレバノンと対戦することになった。

大黒柱のジョシュ・ホーキンソンは、この試合で2159分出場の7得点8リバウンド2アシストを記録。前半終了間際に3ポイントシュートを沈めるなど要所で仕事を遂行し、チームの大勝に貢献した。

「まず、勝ったことが重要です。そしてベンチメンバーによって良い形で試合の最後を締めることができたのはうれしいです」

ホーキンソンはこのように試合を総括。そして過去2試合フル稼働だった自身のプレータイムを抑えられたことに「僕は多くの時間プレーできますが、他の選手が出場機会を得られたのはハッピーですし、みんな良い仕事をしてくれました」と笑顔を見せた。

日本は第2戦のイラン戦に70-78で敗れ、目標としていたグループリーグ1位通過を逃した。序盤から接戦を繰り広げたにもかかわらず、第4クォーター残り4分から無得点で競り負けるという、大きなショックが残る内容だった。

だが、日本はグアム戦ではしっかりと気持ちを切り替えていた。馬場雄大とともにキャプテンをつとめるホーキンソンは「それぞれ良い日もあれば悪い日もあります。大事なのはミスから学んで前に進むことで、今日はそれができました」と手応えを語る。

「グループリーグ1位になれなかったことは残念ですが、過去をこれから改善することはできません。自分たちがコントロールできることにフォーカスするだけです。今日は、目の前の試合に集中し40点差で勝つことができました。これから僕たちがやれるのは次の試合に勝つことだけです」

ジョシュ・ホーキンソン

レバノン戦はアタックと2ポイントを増やしたい

ベスト8決定戦で戦うレバノンは、複数の主力を欠いた韓国の3ポイントシュート攻勢を止められず86-97と敗れるなど状態は良くない。だが、地力はあり、日本が勝利を挙げるにはグループリーグからプレーの質を上げることが必要不可欠だ。

トム・ホーバスヘッドコーチはグアム戦後、「道がまた見つかりました」と決勝トーナメントに向けての収穫を語る一方で、課題についても口にした。

「まだまだ色々なアジャストメントが必要です。14ターンオーバーは多い。トランジションでもっと簡単なパスをしてほしいです。イラン戦よりはよかったですが、もっと改善できます。さらに、2点と3点のバランスをもっとよくする。もっと2ポイントシュートを増やしたいです。今日は43の場面で3ポイントシュートを打っていましたが、ペイントが空いているからもっとアタックしたほうがいいです」

指揮官が言及したように、グアム戦の日本は3ポイントシュート50本に対し、2ポイントは18本。いくら日本が3ポイントシュート主体のチームであってもあまりにアンバランスで、相手にとっても守りやすい。そしてゴール下の得点源はいうまでもなく、アジア屈指の実力を備えたホーキンソンだ。

決勝トーナメントに向け、ホーキンソンは「どんな相手にも自分たちのバスケットボールをするだけです」と語る。日本のやりたいバスケットボールを遂行するためには、ホーキンソンのインサイドでの効果的な得点が重要だ。