ファウルトラブルにも動じず「後半からギアを上げて」
7月27日、インターハイ2025が岡山県で開幕した。女子の試合は初日と2日目の一部が岡山市総合文化体育館で開催され、それ以降は男子と同じジップアリーナ岡山での開催となる。
優勝候補の一角となる大阪薫英女学院(大阪府)は1回戦で英明(香川県)と対戦。序盤こそ競った展開となったが、第1クォーターで20-13とリードすると、その後のクォーターの失点を10、10、6と堅守で抑えて88-39の快勝を収めた。
薫英はベンチ入り12名をコートに送り出し、全員が得点を記録。その中でもセンターの三輪美良々が15得点、キャプテンの幡出麗実が13得点と活躍すべき2人が2桁得点を挙げてチームを勢い付けた。三輪はティップオフ直後にゴール下の合わせのプレーでバスケット・カウントを含む連続得点を挙げる好スタートを切った後、ファウルトラブルでベンチへ。大黒柱不在の時間帯となったが、的場梨緒、下級生の細澤幸生と今井優蕾の起用で危なげなくしのいだ。
去年から幡出や三輪が主力を務める下級生チームで、他のチームよりも多くの経験を積んできた。「本人たちが多くの試合をやる中で『私が出た時は何をする』というのを理解しています」と安藤香織コーチが語るように、この試合では三輪が無理をしなくても試合をしっかり進められる安定感が見られた。
三輪は「ファウルしたことはチームに申し訳なかったですが」と前置きしてこう続けた。「他の子たちがしっかりやってくれるのは分かっていたので心配していませんでした。自分はベンチで声を出しながら、後半からギアを上げようと考えていました」
去年のインターハイでは聖和学園(宮城県)相手に2回戦敗退。三輪はケガに加えて体調不良にも苦しんでおり、初戦を欠場してこの試合に出場するも、「コンディション的には10%もなかった」という状態で身体が動かなかった。去年のリベンジを期す今回は心身ともに万全で、「今回は自分も3年生で最後のインターハイになります。全力で楽しむことは忘れずに、そしてチームを引っ張っていくエースとして、得点を取り続けて守りたいです」と気合い十分だ。
快勝に終わった初戦を振り返って三輪選手は、「コートの中では学年は関係ないのですが、3年生がもうちょっと責任を持ってできたと思うので、次の試合からは士気を上げていきます」と力強く語る。「どんな試合でも何かしら課題はあるので、あまり満足することがありません。チームの雰囲気を3年生がちゃんと作る。コートの中ではまず自分が点を取り続けて、周りのカバーにも行き続けて、それを40分間やれたら満足かどうかは分からないけど、やりきった感は持てると思います」
不完全燃焼のまま終わった去年の分まで。そんな三輪の目標は「やりきること」だ。
開始9秒で #大阪薫英女学院 が得点🔥#三輪美良々(#5) のエンドワン🙌
🏀中国総体 #インターハイ 2025🏆
【女子1回戦】#英明🆚#大阪薫英女学院▶️視聴はコチラhttps://t.co/EYw3NMJcPa#バスケットLIVE 全試合配信
※1・2回戦、決勝戦は録画配信
映像提供:インハイ.tv#高校バスケ@U18_JBA pic.twitter.com/3frBoF0KOy— バスケットLIVE (@BASKETLIVE_JP) July 27, 2025