スティーブ・カーも絶賛「守備のベストプレイヤー」

現地12月8日、 ウォリアーズはホームでティンバーウルブズと対戦。現地6日に続く連戦となる中、ステフィン・カリーが30得点8アシスト、バディ・ヒールドが27得点を挙げ、114-106で競り勝った。6日に敗れた雪辱を果たしたウォリアーズは、今シーズン14勝9敗としている。

この試合、ウォリアーズの勝因はカリー、ヒールドのオフェンス面での貢献に加え、第4クォーターでティンバーウルブズをわずか16失点に抑えたこと。この堅守の立役者となったのが、相手エースのアンソニー・エドワーズを封じたゲイリー・ペイトン2世だ。

試合全体を通してフィールドゴール19本中10本成功、27得点のエドワーズだったが、第4クォーターに限ればフィールドゴール7本中1本成功、3得点と沈黙。これはペイトン2世の密着マークによるものだった。ウォリアーズのスティーブ・カーヘッドコーチは、「アント(エドワーズ)は素晴らしい選手だ。第3クォーター終盤から彼は勢いに乗っていた。だから守備のベストプレーヤーを彼のマークにつけた」と振り返る。

そして、エドワーズに人数をかけて守ることをしなかった理由を語る。「彼にダブルチームを仕掛けたくなかった。なぜなら他の選手たちが、シュートを決めることができるからだ。私たちはゲイリーをマークにつけ、ヘルプで対応することにした。ダブルチームをせずに混戦に持ち込むことを目指した」

ペイトン2世は、次のことを意識してエドワーズを守っていたと明かす。「彼のような選手は最初から快適にプレーさせることはできない。彼を苛立たせてタフショットを打たせるようにしていた。そして最後に抑えることができた。終盤の彼はリズムに乗っていなかったと思う。僕たちの守備のカバーや、戦術によってプレー選択を迷わせることができた」

また、「彼がレフリーと何か話していたので、自分の仕事がうまくいっていると思った」と振り返る。「僕は彼に何も言わずに笑っていたよ。彼にずっと話をさせていた。彼はとても面白いからね」。さらにエドワーズのような一流スコアラーとのマッチアップは「楽しい」と続ける。「彼らが素晴らしいディフェンダーに対して、どのようにプレーしていたのかを考える。そして今夜は自分のベストを尽くせた。彼もベストを出して、とても楽しいマッチアップだった」

ペイトン2世の父といえば、殿堂入りの名ガードであるゲイリー・ペイトンで、オールディフェンスのファーストチームに1993-94シーズンから9年連続で選出されたリーグ史上に残る守備の名手だった。偉大な父に追いつくのは簡単なことではないが、チーム1のエースストッパーとしてウォリアーズの好スタートを支えている。