広瀬健太

写真=幡原裕治

広瀬が先発した直近10試合でチームは7勝3敗

サンロッカーズ渋谷が、3月31日のレバンガ北海道戦で負傷した広瀬健太の診断結果を発表した。結果は左膝前十字靭帯断裂の重傷で、全治は未定だという。

ディフェンスに定評があり、ボールハンドラーもこなす万能性を持つ広瀬だが、シーズン中盤は先発から外れ、プレータイムが10分を切る試合もあるなど、起用法が定まらない時期もあった。だが、広瀬が先発に定着した直近の10試合では、7勝3敗と大きく勝ち越していることからも、チームに与える影響力の大きさが分かる。

SR渋谷は山内盛久が右膝関節内骨折で戦列を離れたばかり。また、特別指定選手ながらも、持ち味の3ポイントシュートを生かし、プレータイムを得ていた盛實海翔も、契約満了となってチームを離れた。

4月3日のアルバルク東京戦ではこの3人を欠き、49点差の大敗を喫した。伊佐勉ヘッドコーチは「ボールハンドラーが少なく、A東京の激しいディフェンスの前にガード陣が疲弊した」ことで、トランジションを繰り出せなかったと話していた。

SR渋谷はワイルドカード下位でのチャンピオンシップ進出を目指し、2ゲーム差で京都ハンナリーズを追いかけている状況。このタイミングで広瀬が戦列を離れることはあまりにも痛いが、この逆境をバネにし、難しいミッションに挑む。