山田キャプテン「残り17試合、しっかり勝って恩返しを」
3月13日、横浜ビー・コルセアーズは、ホームアリーナの横浜国際プールがある神奈川県横浜市都筑区と、地域貢献活動および地域活性化に資する活動についての基本協定を結び、ホームタウン活動をより推進していくこととなった。今日行われた記者発表には、都筑区の畑澤健一区長、チームからは山田謙治、川村卓也、満田丈太郎が参加した。
畑澤区長は「今回の締結を契機に区としては、これまで以上に横浜ビー・コルセアーズを応援していきたいと考えております。同時に横浜ビー・コルセアーズの皆さまにはより一層の地域活動をお願いしたい」と、相互の協力が織り成す好循環に期待を寄せた。
キャプテンの山田が「僕たちにできるのはイベント活動や試合で勝つこと。残り17試合、しっかり勝って皆さんに恩返しできるように頑張っていきたい」と力強く語れば、川村も「ビーコルの名を広めていくには僕らがコートで結果を出すこと」とコメントした。
横浜出身、筑波大学から特別指定選手契約で入団した満田は「熱いブースターがビーコルの魅力だと思うので、より多くのお客さんに来ていただいて、都筑区と連係して頑張っていきたいです」と語った。
観客動員は好調、今シーズン中に5000人突破を目指す
横浜は2011-12シーズンにbjリーグに参入した新興クラブ。2年目にbjリーグ優勝を果たしたが、それ以後は下位に沈んでいた。新リーグ立ち上げにあたってはB1に振り分けられたものの戦力不足は否めず、川村を筆頭に高島一貴、細谷将司、ジェフリー・パーマー、ジェイソン・ウォッシュバーンといった先発組はすべて新加入と、チームの大半を入れ替えて開幕を迎えた。
開幕前は苦戦が予想されたが、それでも43試合を終えて14勝29敗のリーグ全体の14位、このまま行けばギリギリではあるが残留プレーオフを免れることになる。
言うまでもなく大都市である横浜は商圏が大きく、これからクラブが成長していく余地は大いにある。シーズンが進むにつれて観客動員は上向いており、先週末には2度目の入場者数4000人超えを記録した。現在は終盤戦に向けて「プロジェクト5000」と銘打ち、5000人の集客という高い目標を掲げているが、その実現にも現実味が帯びつつある。
横浜市都筑区との連携強化は、今後のクラブの成長に向けた大きな一手。まずは山田や川村が語るように、「勝ってファンに恩返し」をしてB1に残留することが至上命題。その先には、横浜に根を下ろした人気球団という未来図が広がっている。