モンテ・マクネアを解任、スコット・ペリーが新GMに

キングスはプレーイン・トーナメントでマーベリックスに106-120の完敗を喫し、2シーズン連続でのプレーイン敗退となった。その直後にモンテ・マクネアGMの退任を発表している。

40歳のマクネアは、2020-21シーズンにキングスのGMに就任。2022-23シーズンには48勝34敗でチームを17年ぶりのプレーオフに導いた功績により、NBAエグゼクティブ・オブ・ザ・イヤーを受賞していた。しかし、昨シーズンは46勝36敗と勝率5割を大きく上回るもプレーイン敗退に終わり、今シーズンも結果を出せなかったことで、GMの座を追われることとなった。なおアシスタントGMのウェス・ウィルコックスもユタ大のGMへと転出する。

キングスは1999年から2006年まで8シーズン連続のプレーオフ進出が途切れた後、2022-23シーズンまで勝率5割以上が一度もなかった。マクネアはこの長い暗黒時代に終止符を打った立役者であり、過去を振り返れば今シーズンを含めた3シーズン連続の40勝以上は評価されるべき実績だが、球団首脳陣は新たな舵取り役を求めた。

また、後任には、元ニックスGMで複数のチームでフロント部門に携わった経験を持つスコット・ペリーの就任が報じられている。ニックス加入前、わずか3カ月だけキングスに在籍したことがある。

今シーズン、キングスは31試合を終えた段階でマイク・ブラウンヘッドコーチを解任。代役として2000年代前半の黄金時代に選手として活躍したダグ・クリスティをアシスタントから昇格させた。クリスティ就任当初に7連勝を達成するも、勢いは長く続かなかった。2月には球団首脳陣との関係悪化もあって生え抜きの中心選手ディアロン・フォックスをトレードでスパーズに放出し、ブルズからザック・ラビーンを獲得する3チーム間の大型トレードを実行するが、カンフル剤とはならず。

この結果、レギュラーシーズン最後の1カ月は7勝13敗と調子が上がず、プレーインでもあっさり敗退し、消化不良のままシーズンを終えてしまった。

キングスは再び暗黒時代に足を踏み入れかねない状況にある。まずはクリスティの続投も含めたヘッドコーチ人事を片付け、それからドマンタス・サボニス、ラビーン、デマー・デローザン、マリーク・モンクといったコアメンバーを維持するのか、あるいはトレードに動くのか、重要な決断が続く。非常事態のチームの編成を託されたスコット・ペリー新GMの手腕に注目だ。