ジェイレン・ブランソン

「自分たちが同じページにいて、勝ちたいと思っていることを確認したかった」

ワールドカップに向けた準備を進めるアメリカ代表はスペインと対戦し、98-88で勝利を収めた。

アメリカは55-45とリードして前半を終えたが、第3クォーターに逆転を許す。スペインのマラガで行われたこの強化試合、1万850人の観客のほとんどはスペインを応援しており、スペインがリズムに乗ると観客がそれを後押しし、アメリカは『アウェーの雰囲気』に飲み込まれた。

指揮官スティーブ・カーは「前半を良い流れで終えて、10点リードしていたこともあって気が緩んだ。ただ、これは良い教訓になった」と振り返る。逆転された後は踏み留まり、そこからキャム・ジョンソンの3ポイントシュート連発で押し返した。73-72とリードを奪い返して第3クォーターを終えると、その後は試合の流れを明け渡さずに勝利を引き寄せた。

ジェイレン・ブランソンはフィールドゴール9本すべてを決めて21得点、さらには5アシストを記録。「第3クォーター最初のプレーは気持ちの準備ができないまま、ひどいプレーをしてしまった」と悪い時間帯を反省し、「自分たちが同じページにいて、勝ちたいと思っていることを確認したかった。特に得点を決めようと思っていたわけじゃないんだけど、チャンスが来てシュートが決まったんだ」と語る。

アメリカ代表はこの日もプレータイムをシェア。ジャレン・ジャクソンJr.が相手ビッグマンを抑えるとともに14得点を挙げ、タイリース・ハリバートンが12得点12アシスト、ブランドン・イングラムとオースティン・リーブス、アンソニー・エドワーズがそれぞれ11得点を挙げている。

フィールドゴール成功率67%、3ポイントシュートは18本中10本成功で56%と、チームで良いチャンスを作り、高確率で決めたことが、FIBAランキング1位のスペインを破る要因となった。

アメリカ代表はこれからアブダビへと移動。ギリシャ代表とドイツ代表との強化試合を経て、ワールドカップの舞台となるフィリピンのマニラへと入る。