イラン戦に照準合わせる「ホームの力を借りて勝つことだけに集中したいです」
今週から始まるワールドカップ2023アジア地区予選Window6に向け、日本代表の正ポイントガードとしてチームを牽引する千葉ジェッツの富樫勇樹が意気込みを語った。
「今回の試合がワールドカップ本戦前最後のWindowとなるので、2連勝できるように準備しています。特に、初戦のイラン戦に100%フォーカスしています。長く苦しめられてきたチームなので、ホームの力を借りて勝つことだけに集中したいです」
富樫がイラン戦に強いこだわりを見せるのは、前回対戦時に68-79で敗れた事実があるからだ。「(前回は)かなりリバウンドのところでやられてしまいました。イランは選手それぞれの役割がしっかりある印象です。止めるべきところをしっかり止めていきたいと思います」
前回イランと対戦したWindow4から日本代表の顔ぶれも変わっており、今回の合宿でも6選手が初選出され、新戦力とともにイランへのリベンジを狙う。中でも、富樫は同じ新潟県出身で、大型ポイントガードとしてBリーグでも存在感を示している小川敦也についてこう話す。「一緒に練習していて、スピードだったり技術がかなりある選手だなと思います。新潟県出身っていうのは数日前に知って、ちょっとうれしいです」
また、同じく新戦力で期待のかかるジョシュ・ホーキンソンについては「ホーキンソン選手とはBリーグで何度も対戦していますけど、トム(ホ-バス)さんのバスケにすごくフィットしています。一緒に試合できるのはうれしいです」と、普段はライバルとして戦うビッグマンの存在を歓迎している。
そして、今シーズン圧巻のプレーを見せ続けている河村勇輝とのポジション争いについてこのように思いを話す。「今シーズンの彼のプレーは素晴らしいです。彼以外にも同じポジションの選手もいるので、多少の危機感を常に感じながらやっています。ですが、彼とはポジションを争というよりも、お互いに良さを引き出して、他の選手の良さも引き出していけるようにやっていきたいです。プレータイムに関しては全く気にしていないので、一緒に良いチームを作っていければと思います」
当落線上にいる選手であれば、ポジション争いやプレータイムの増減を気にするものだ。しかし、富樫は若手の成長や新メンバーの加入を歓迎し、ただ日本が良くなることだけに集中している。