レブロン・ジェームズ

今は目の前の試合に集中「万全の状態なら、どんな相手にでも対抗できる」

本日、ネッツのカイリー・アービングがマーベリックスへと移籍するトレードが正式に成立した。当初アービングが希望する移籍先はレイカーズと言われ、レブロン・ジェームズもかつてキャバリアーズ時代にNBA制覇を成し遂げたコンビの再結成を望んでいたが、それは実現しなかった。レブロンは『ESPN』の取材に対して現在の心境を次のように語った。

「ここで自分と素晴らしいケミストリーを築くことができるとは分かっていた。チャンピオンシップを勝つための手助けができる、優れた選手を得られなかったことについて失望していないとは言えない」

ただ、それと同時に気持ちの切り替えはすでにできていると続けた。「今、僕のフォーカスはあるべき場所に戻っている。それはこのクラブとロッカールームの中にあるものだ」

複数のチームによる争奪戦を制したマーベリックスはカイリーとマーキーフ・モリスを獲得し、交換としてスペンサー・ディンウィディー、ドリアン・フィニー・スミスに2029年ドラフト1巡目指名権、2027年と29年の2巡目指名権を送ることに。ちなみに、レイカーズがネッツに提示したのはラッセル・ウェストブルックと2つの1巡目指名権と言われている。

カイリーという即戦力の補強に失敗したレイカーズは、現在プレーオフ圏外のチームの底上げとして、トレード期限までに八村塁に続く新たなトレードを成立させたいところだろう。レブロンは様々な噂が飛び交う中で冷静でいる。「僕は可能性についてあまり興奮しない。実現すると分かるまで、そのことに対して投資をすることはない。何かが起こらなかったら、自分の目の前にある仕事に集中するだけだ」

そして、現在の置かれた状況でベストを尽くすことに集中すると強調した。「僕たちには(カイリーを獲得する)チャンスがあり、レイカーズの名前はそこにあった。でも実現しなかった。僕たちは前に進み、シーズンを良い形で終えるためにポストシーズン進出を目指していく。僕たちは万全の状態なら、どんな相手にでも対抗できると感じている」